ひいらぎ観察日誌 カクヨム分冊
五色ひいらぎ
雑記: ~2022年夏頃
★納得させたいか、驚かせたいか
日々のつれづれ記録用のエッセイを、カクヨムにも用意することにしました。
創作に関する語りが多くなりそうなので、創作論ジャンルとどちらにするか迷ったのですが、創作論だと創作関連以外の話がしづらくなりそうなのでエッセイにしてみました。
作品概要にも書きましたが、内容は「日常語り(ノベプラ版と共通)」「カクヨム活動に関する記録(カクヨムオンリー)」の二本立てとなる予定です。
よろしくお願いいたします。
以下本題です。
先日、エフカ様「講評道場・癲」にて、拙作「笑顔のベリーソース」の講評をいただきました。
https://kakuyomu.jp/works/16817139556605991575/episodes/16817139557292655012 (※エピソード直リンク)
忌憚のない、かつ鋭くも説得力のある講評をいただき大変感謝しております。
で、こちらで主に指摘された「伏線の張り方がまずい」という事項について、以来あれこれ考えておりました。
どうやら「話の先が読める」点については、本作に限ったことではなく、自作は全体的にそうなっているようです。
古くはノベルアッププラスで「クトゥルフの呼び声短編コンテスト https://novelup.plus/event/short-contest-cthulhu/ 」に入賞した際にも選評で指摘されましたし、最近ですと「#新匿名短編コンテスト・再会編 https://kakuyomu.jp/works/16816927862378848244 」に応募した「【No. 164】ヤツは死なない。何度でも蘇る。」について「オチは読めたけど予定調和的に面白かった」のような感じのコメントを多数いただきまして。
先日、VTuber夜見ベルノさんに「笑顔のベリーソース」を読書実況していただいた際にも、エフカさんに指摘された台詞に関して「伏線としてわかりやすかった」というコメントをいただいていました。
で。
なんでそうなるんだろうなあ、というのを以来つらつらと考えていたのですが……おそらくは自分の中で、読み手さんを「納得させたい」意識が強すぎるんだろう、という結論に至りました。
ものを書く時に、読み手に伝えたい要素はいくつもあると思うのですが、自分の場合「進行に納得してほしい」が他を圧して強いのではないか、と。
別の言い方をすると、「驚かせたい」「考えさせたい」といった意図があまりない。
話を書いている時の自分の心情を振り返ってみると、「最終的にこの結論へ至るために、どう情報を積み上げていくか」が主な関心事になっている。
できるだけ誤解の余地をなくしたい、という意図が強く働くために、わかりやすすぎる伏線や先の読める展開ができあがってくるんだろうなあ、と思います。
この弱点はどうやったら解消できるのかなあ、とは、クトゥルフコン選評の頃から考えていた……と思っていましたが、実のところ、あんまり真剣には考えていなかった気もします。どこかで「これはこれでいいや」と思っていた。
それは従来「先が読めるけど予定調和的に楽しめた」という感想をいただくことが多かったからかもしれません。ベリーソースにしても、匿名コン短編にしても。
これからも予定調和的な方向で進むのか、それとも驚きの要素を取り込む方向へ行くのか……どちらがいいのかは自分でもまだよくわかりません。
が、少なくとも、後で使う要素をもうちょっと露骨でない形に整えることくらいは、すぐできるのかもしれません。
あらためまして、このたびは講評ありがとうございました!
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