第19話騎士と合流
そう言って騎士は視線を後ろに向ける。
住民達は100人ほどは居るだろうか? 周囲を騎士が取り囲みモンスターから村人を守って連れて来たのだろう。
「冒険者達の帰還が遅いな……お前達彼らの援護に向かってくれないか?」
騎士たちは困惑した表情を浮かべる。
「少し嫌な予感がするんだ……」
「嫌な予感ですか……」
「あぁ、おかしいと思わないか? モンスターの多くが憎しみや恨みがあるかのように人間を襲ってくる……稀に起こるモンスターの
「確かに……基本的にモンスターは上位者に付き従う……それが人間や他種族であてっても力を尊ぶモンスターである以上は、その原則に従うはず……」
「この村への襲撃は一モンスターの襲撃ってレベルじゃない。しかし
「もし、坊ちゃんの推測が正しければ、救援を呼ぶか村人だけでも逃がさなければ全滅してしまいます!! なおさら冒険者達の救助に向かうのは愚策です!!」
「――――で、あればこうしよう。村の外にいる御者達に馬を飛ばさせて、屋敷に救援を頼む。そして残った従騎士達で村人の警護をして近隣の村へ移送する! そして残った我々で冒険者達の救護へ向かう」
「それでは十分な戦力を確保できません!」
騎士の一人が声を上げる。
確かに戦力が少しばかり少なかったか……
「では君の意見を採用しこうしよう……
一つ 俺が魔術で空に信号弾を上げ異変を知らせる。
二つ 魔除けの陣を敷き従者と従騎士……それと男達で女子供を守る。
三つ 騎士と俺で冒険者達及び存在すると仮定される。
俺は即座に修正案を述べる。
「ですが、坊ちゃんの身の安全は保障できません! せめて坊ちゃんも住民を守る側に居てください!!」
俺の意見の大部分には賛成出来る。と言ったとこか……こっちは主人公が誰か分からねぇから全力で助けるしかないんだよ!!
NPCで騎士と言う肩書のキャラクターがいたが、あまり強くなかったので仕方なく俺が出張るしかないと言う判断だ。
純粋な武芸や攻撃スキルの使用方法では、この世界の住人には負けるがゲームの知識が及ぶ範囲にある。道具やスキルの仕様を用いた戦法に、攻撃魔術と精霊魔術を組み合われば騎士よりも強いと言う自信がある。
「何心配するな……皆も知っての通り俺は冒険者を率いて城塞都市に向かう事になっている。町の中に居るとは言え外は魔境……死と隣り合わせと言っていい。そして俺は兄上から冒険者を集めろと言われている形式だけの長とは言え俺も男。武勲の一つや二つは欲しいモノだ……それに民を救うのは貴族であり騎士である我らの仕事だ。それに俺には召喚術と言う切り札がある」
「坊ちゃん……」
騎士たちは涙を流して感動している。
……何かゴメン。俺の都合で動いてるだけなのに……
「すまないな。先ほどゴーレムを造った時に【魔除けの陣】が破損してしまって、効果が崩れ、逆転してしまい【魔寄せの陣】になってしまったので破壊してしまったんだ。だからもう一度陣を書く……だからそれまでは騎士たちに民を守護して欲しい……少し時間がかかるからな……」
「分かりました」
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【あとがき】
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