高島くん 圧政編

まめでんきゅう–ねこ

第1話 能力者と無能力者について

この世界では、人口の50%はなんらかの能力を使うことができる者がいます。その者たちを[能力者]と呼び、能力を使うことができない者を[無能力者]と呼んでいました。

能力は千差万別。同じ能力はありません(似たようなやつはたまにあります)。

この能力については謎が多く、約200年前から能力が存在していたことはわかっているのですが、何故人間にしか使えないのか?、何故一部の人間にしか使えないのか?、何故遺伝子などには全く影響せず、血縁関係があっても、能力者と無能力者がいるのか?………などと、わかっていないことの方が多いです。

更にはその能力の影響か、見た目が一般的な人間とは違う者も存在します。例えば、腕がタコの足でしたり、翼が生えていたり、目が3つ以上あったりなど……。中にはモンスターのような見た目の人間もいます。

こんなにも能力者、無能力者で見た目もできることも違うのに、人間たちは能力者と無能力者を差別するなどは全くと言っていいほどありませんでした。

はっきり言って、そんな世界間違っています。何故、さまざまな能力者を使うことができる能力者が、何もできない無能力者と平等な扱いを受けなければならないのでしょうか?これでは能力者が能力を使えることがバカらしく感じ、何事もうまくいかなくなるに違いません!あの頃のように……。

このまま何もせずに過ごすわけにはいきません………。と、言うわけで。


「ワタシが世界を変えてみせましょう」


『サテライト』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る