幼馴染みが裏切ったが別にどうでも良い

みっちゃん

小学生編

第1話 僕の日常

~日本のとある小学校~


僕の名前はサトル、僕には、隣の家に住んでいる幼馴染みがいた

名前はサユ


幼稚園頃はよく一緒に遊んでいたけど成長するとともに価値観が変わり始め、僕は男友達と一緒にサッカー等外遊びに夢中になっていた


サユ「ねぇ………サトル君……..今日…..一緒に……….」


学校の授業が終わり下校時間になった、僕は荷物を纏めて家に帰ろうとしたが、後ろから不意に話しかけられる


サトル「ああ、ごめん、今日友達とサッカーする約束してるから!んじゃ!」


サユと話すのは随分と久しぶりだが、僕にとっては友達とサッカーをすることの方が大事だ、適当に話を流して僕はそそくさと下校する


サユ「あ……….」


サユは僕の後ろ姿を見てとても寂しそうな表情をしていたが、後ろを振り返っていない僕には気づかなかった


???「……………..」


——————————————————————

サトルの自宅


サトル「ただいまぁ!」ガチャ


僕は学校から走って帰ってきて、靴を脱ぎ捨てて階段を駆け上がる


サトル母「こら!ちゃんと靴を揃えなさい!」


下から母の声が聞こえたが、この後すぐに外に出るのだから別にいいだろう


僕はそう思い、ランドセルを布団の上に置き急いで下に降りる


サトル母「ちょっとサトル!給食セットは?」


僕が玄関で靴を履いていると後ろから母が声をかけてくる

僕は急いで行きたいので早口で答える


サトル「ランドセルの隣に付けてる!」


そう言うと同時に靴を履き終えたので立ち上がり外に出る


サトル「友達と遊んでくる!」ガチャ


サトル母「ちょっと!サトル!宿題は!」


サトル「後でやる!」


僕は早く遊びたかったので、母にはそう適当に伝えて外に出る、そして友達が待っている公園へと走っていった


——————————————————————

~母親目線~


サトル母「もう!サトルてば、すぐに遊びに行って……….」


私はそう言うと、玄関を閉めて2階に上がる

理由は勿論サトルの給食セットを洗う為だ


人が口つけたものを放置してしまったら、雑菌が増え衛生状悪い、しかもサトルはまだ小学生、女の子ならまだしも男の子なら気にせず使うだろう、そうならない為にも毎日出してと言っているのだが、いつになったら言う事を聞いてくれるのやら………..


私はそう思うとランドセルの横に付いている給食セットを外す、ついでにランドセルの中身も確認する、学校からの手紙があるかもしれないからだ


サトル母「あった……….けど」


新しい手紙と古い手紙がクシャクシャになって混ざっていた、物によっては1週間前のもある、今回は特に重要な物はなかったが、帰ってきたら怒らなければ


サトル母「全く………..男の子はなんでこうなのかしら」


そう言ってため息をこぼして下に降りて、給食セットを洗い始める


——————————————————————

~サトル目線~


僕が急いで向かっていると、既に何人かは揃っていた、僕も急いできたが他の子達も兎に角早かった


友達「遅せぇぞ!全く……..」


サトル「ごめんごめん」


僕が到着するとクラスメイトの友達が声をかけてくる、まだ何人かは来ていないが、来ている身となれば早く遊びたいのに来ないのはイライラする


そうこうしているとみんな集まり、チーム分けをする、大人サイズのゴールだが、公園には僕達が使っている小学生用のゴールはない、ゴールキーパーの人は頑張ってもらいたいものだ


友達「よーし、行くぞー!…それ!」ドン!


真ん中に友達が立ち、サッカーボールを上に蹴るそれをどちらかがとってから試合開始だ


サトル「負けないぞー!」


そう言って僕は友達をサッカーをやる


——————————————————————

~夕方~


ゆーやーけーこーやーけーでーひーがーくーれーてー………….


サッカーに夢中になっていたが、夕焼けチャイムが鳴り響き、帰る時間だと知る


友達「なんだ、もう時間かぁ、まだまだ遊びたいなぁ」


これは僕も同意見だ、しかし


サトル「僕はもう帰るとお母さんが心配するし」


遅く帰ってくると、母が心配するので帰ることを決める


他の友達も同意見で、僕も僕もと同じことを言う


友達「んじゃ、また明日だな」


サトル「そうだね、また明日遊ぼう」


そう言って約束をする

その後、公園の出口に皆んなで喋りながら歩いて行き、皆んなと分かれる


——————————————————————

サトルの自宅


サトル「ただいまー」ガチャ


今度は急いで入らず、いつも通りに入ると玄関で座り靴を脱いでいると


サトル母「サートールー?」


母の声が後ろから聞こえる、しかしこの声のトーンは…


サトル「………………」チラッ


サトル母「……………….」ニコニコ


間違いなく怒っている、しかし帰りの時間は守っている、何に対して怒っているのかわからない


それが顔に出ていたのか、母は、ニコニコしながら紙を見せる

クシャクシャになっている紙は………………


サトル「あ」


サトル母「あ…じゃないでしょ?」ニコニコ


こうなると母に何を言っても意味がない、なのでやる事は1つ


サトル「…..ごめんなさい」


素直に謝る、言い訳なんてした日にはカミナリが落ちる


サトル母「次からは………..ね?」ニコニコ


サトル「………….はい」


次やったらカミナリが僕に落ちる、そう確信した僕は次からはしっかりと手紙をファイルに入れようと思った


サトル母「んじゃ、さっさとお風呂入ってね、もう沸いているから」


サトル「はーい」


用件が済んで満足したのか母は居間に入る

僕は言われた通りにお風呂に入る事にした


2階に上がり、自分の部屋に入る、パジャマを持って1階に降りて脱衣所にいく、小学生だが、流石に1人で入れる、服を脱ぎ、風呂入り体を洗い湯船に浸かる、浸かり終わり風呂場を出て体を拭きパジャマに着替える


その時間帯になると父も帰ってくるので、母はその時間帯に夕食をつくる


その間父が風呂に入り僕は宿題をやる

終わった頃には父も風呂から出ていて

夕食ももう出来ていた


いただきますをしてご飯を食べる、遊んで疲れている為、ご飯が美味しく進む

食事中は父が今日何があったか聞いてくるが、大体が同じ内容だった


それでも父も母も楽しそうに聞いてくるのでいつも答える


夕食後は、録画していた特撮を見る

その後は歯を磨いて、父と母におやすみなさいと言って2階に上がり布団の中に入る

沢山遊んで、沢山食べたので睡魔が一気に襲いかかり、僕はすぐに就寝につく


これが僕の日常だ、毎日が楽しくて楽しくて仕方ない


友達も沢山出来たし、学校も楽しい

こんな楽しい日々がずっと続けばいいのになぁといつも思う


けど、この時の僕はつくづく馬鹿だったんだなって思う


この日常の中でちょっと周りを見ればわかっていたのだ、だけど僕は自分の事しか考えていなかったせいで、僕に助けを求めていた人の苦しみに気づけなかったんだ


でも、気付かなければ僕は……….いや俺はこんなにも悲しく、辛い惨めな思いをしなかったのかもしれない、でもこの時の僕はそんなことを知る由もなかった。


——————————————————————

新連載始めました


今作はファンタジーではなく現代編です。

今の所は何も感じませんが恋愛小説にしようと思っています


今作の主人公サトルと幼馴染みのサユ


なぜ漢字ではなく片仮名にしたのかについてですが、漢字にしてしまうと分かりにくくなってしまう事もあるので(特に私とか(^◇^;))

今作は舞台は日本ですが、登場人物は皆んな片仮名にしますのでご了承ください

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る