第16話 税金は怖い

今日は1人でギルドに来ている。


急に頭の中に「税金」という考えが浮かんだからだ。




「税金についてですか?」


「はい、ふと考えてしまい怖くなったので聞いて置いた方が良いかと思いまして!」


此処まで日本と同じに括られているのだから、あっても可笑しく無い。


いや、寧ろ、あると考えなければいけない。



「まずは住民税ですが、これはこの国ではありませんので払わないで結構です。日本の方も日本の公共施設を半永久的に使わない事から恩恵に預かれませんので特例で無税です...かなり特例ですが「使い道が公共」の為礼二様が日本の施設を使え無いのでという判断によります」


住民税は無くて良いと。


「次に消費税なのですがこれは年金にも使われているので納めて頂きます。ただ、この国には消費税と言う制度が無い事と日本人向けの商品は礼二様の物だけなので全てのお店が免税業者扱いとなります。但し冒険者ギルドからの仕事は請負の仕事なので「対価」としての消費税の支払いは必要になります」


一体幾らになるんだ...解らない。


「そして、礼二様はどう考えても収入が多いので確定申告をして所得税の納税があります...1日10万円と考えて22日で一か月220万それを12か月で考えて2640万、そこから考えると40%で1056万納めて貰う計算になります。勿論収入が増えればもっと高くなります、これは毎年2の月~3の月に申告して納めて貰う事になります、日本にお住まいでなく日本の恩恵に預かれない部分もあるので若干の特例を入れるかも知れません」


「あと、サナさんの申告も勿論、必要になります!」



1056万...すごい金額だ、自分だけでなくサナも必要なのか、サナが出来る訳ないよな!


「あの、税金が凄く苦手でどうしたらよいですか?」



「それでしたら、日本の場合は税理士がいますが、この国には無いのでギルドが代行しますよ? 本来なら帳簿のチェックと確定申告で普段の帳簿は自分でつけて年30万が相場なのですが、礼二様は帳簿は苦手ですよね? 全部やって年間49万2千円で良いです! 今直ぐはこんなお金が無いと思いますから、分割で1か月4万1千円でいかがですか?」



解らないからやって貰った方が良いだろうな?



「お願いします!」



「この世界の農民は4:6で、国が6割持っていきますからね、多分礼二様の方が得だと思います」


確かにそうだな...うん待てよ!



「冒険者は無税なんじゃないのかな?」


「実は、お支払い金額その物が既に税金を引いた金額になります」



「そうですか」


だからあそこ迄低いのか!



「あと、仕事で経費として使った領収書があれば随時受付にお出し下さい! 確定申告の時に使います」


「有難うございます、そうしますと、大体手に入れた金額の半分位を預けて置けば問題無い、そういう解釈で良いですか?」


「大丈夫だと思います!」



うーん、税金の話になったらなんだか急に楽しさが減ってしまったな。


だけど、「安全な生活で括って貰っている」し仕方ないな...少なくとも異世界の人より遙かに恵まれているんだから、納得するしかない!





注意:感想欄から「税金が」そういう話が出たのでリクエストに応えて書きました。


ただ、私は税金は全くの素人です...凄く出鱈目感がありますが、そこはファンタジーって事でお許し下さい。



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