《詩》悪夢との対話

気がつけば、テレビは砂漠

暗い部屋に"ザー"っとノイズだけが流れている

また、悪夢を見るかもしれない


眠れない…


足の爪先から蜚蠊くらいのドス黒い虫が、

身体を覆い尽くす

何処からか嘲笑う声が頭に響いてくる

視界が歪み、眩む


逃げられない…


腐敗した空間の中、誰も気づかない

このまま独り…


時計の針は止まっている

動かない…


外には雨が降り、窓を打ちつける

僕に朝は来ない…

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