《詩》月の向こう側へ行った話

ある夜、月の向こう側へ行った

浮かび上がる満月に照らされ、その光を浴びながら

気が狂ったピエロのようにワルツを踊る人々


「やぁ、どうだい?君も一緒に踊らないかい?」

と、誘う声


怯えてる僕に、

月の化身を名乗る者から突然手が差し伸べられる


「皆と踊るのは、嫌かい?

それなら、僕と一緒にお星様を食べよう」


僕は、星を口にした

何かに似ている


それは、金平糖の様だった


「美味しいかい?」


しかし、僕は何も答えられなかった

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