第18話 幼少期編18 シラユキとの語らい
ことの顛末を語れば、襲撃者は全員死んでしまった。
首謀者の男はもちろんのこと、僕の足止めをしようとしていた人間たちも残らず死んでいたようだ。
バルザークが手加減して、全員を戦闘不能にしたらしいのだが、負けを悟った瞬間に彼らは自身の命を絶ったのである。
結果として、彼らがシラユキを攫おうとした理由もわからずじまいであった。
人攫い未遂が街中で起きたことにより、街の関所の警戒レベルは上がったようで、人の出入りには厳しくなったらしいが、それっきりである。事件の解決をした人間も行方不明ということにしてしまったので、早々に捜査は打ち切られたようである。ちょっとあっさりしすぎじゃないかなって思わなくもない。
僕は物憂げに窓の外を眺める。街は静けさに満ちていた。太陽が沈み、生物が寝静まる時間帯。
街には点々と灯りが灯っていたが、直に闇に溶けるだろう。
僕はこれでも貴族だから灯りには困らないけど、一般的な住民にとって、光源は油一つとっても貴重な資源である。とはいえ、僕にとっても灯りはそこまで縁のあるものではない。僕の目は人間ではありえないほどに、鮮明にものが見える。それは月と星々しか光源のない、宵闇の頃でも同じだ。そもそもの話、僕には明かりが必要ないのである。
夜は静かだ。
少し前ならこの時間にはルディが部屋に訪れていた。彼女は騒がしくも明るいから、少し前まで僕の部屋はあまり静かではなかった。だけど今は、基本的にこの時間にはルディは来ない。
理由は単純だ。元々僕が魔術を教えてもらっていた午後の時間が、今やほとんどルディとの時間になっていたからだ
少し前から僕は午後の時間にほとんど魔術を教えてもらえなくなった。それは、この一年ほどで僕が魔術を発動できなかったからだ。簡単に言えばほぼ見限られたという感じである。たまに魔術の授業をしてくれる時はあるが、その数もだいぶ少なくなった。故に午後に暇な時間ができたのだ。
その結果、夜にやるしかなかった精霊術の練習が、日中の午後にできるようになったのである。
毎朝剣の訓練がある以上、あまり夜遅くまで起きているのはよろしくなかったのもあり、夜に行っていた精霊術の訓練は自然と午後の暇な時間へと移行していった。
そのため、ルディがこの時間帯にこの部屋に来る回数はかなり減ったのである。
……それでも、3日から4日に1回くらいは、夜に僕の部屋に来るんだけども。
精霊術の勉強ではなく、ただ一緒に寝に来るのである。あの人は僕をそんなに睡眠不足にしたいのだろうか?
ルディの匂いやら感触やらを思い出して、僕は自分の頬が熱くなるのを感じた。ぶんぶんと顔を振る。
僕がそんな風に邪念を払っていると。
コンコン、と。扉を叩く音が聞こえた。
「ごしゅじんさま、いま、おはなし、よろしいでしょうか」
遅れて、舌ったらずな女の子の声が聞こえてくる。シラユキだ。
僕はシラユキを部屋に呼んだ覚えがないため、少し疑問に思いながらも扉を開けた。
そこには、侍女服に身を包んだシラユキの姿があった。手には小さめのカンテラをもち、彼女の綺麗な相貌を照らしていた。
「こんばんは、シラユキ。どうかしたの?」
「おやすみのところ、もうしわけ、ありません、ごしゅじんさま」
部屋が真っ暗だったから、そう思ったのだろう。頭を下げるシラユキに対して、「寝てなかったし、大丈夫」と言うと、僕は部屋にシラユキを招いた。
カンテラを木机において、ソファに座るように促した。
ソファは二人がけのものしかなかったから、隣り合うような格好だ。
神妙な顔をするシラユキを見ながら、僕は思う。ほんと、どうしたんだろう?
無言のまま、時が流れる。
だが、静寂はそう長くは続かない。シラユキが小さく口を開いた。
「……きょうは、ありがとうございました」
「……ん? ああ、そんなこと? 気にしなくていいのに」
どんなことを言われるのかと、少し緊張していた僕は、彼女の口から出た言葉に拍子抜けした。
シラユキが攫われたのは不可抗力であり、それを僕が助けることができたのもたまたまだ。
だけど、シラユキにとってはそうではなかったらしい。
「ほんらいであれば、ごしゅじんさまをしゅごするべきわたしが、らちされるというしったいをするだけでなく。あまつさえ、ごしゅじんさまのおてをわずらわせてしまいました」
震える声で、そばづかえしっかくです、とシラユキが言った。
僕は肩を竦めて、彼女に優しく語り掛けた。
「まだ幼い君を責めるつもりはないよ。それに、君は側仕えではあるけど、側仕えの仕事なんてしなくていいし」
「それは、どういう……?」
「シラユキはシラユキの目的のために頑張ればいい。僕の側仕えなんてついででいいんだよ」
困惑するシラユキに僕は
シラユキと僕の関係は利害の一致が前提にある。
幼少の頃に側仕えを手に入れなきゃいけない僕。そして、復讐のために心身共に成長する必要のあるシラユキ。
この目的がたまたま都合よく合致しただけなのだ。
故に僕は、シラユキに側仕えの仕事を強制する気はなかった。
だから、僕を守る必要もないし、責任を感じる必要もないのだ。
(……なんだか、捻くれてきちゃったなあ)
こんな考え方をしてしまうことに、僕は自嘲気味に苦笑した。中途半端な大人の記憶が僕を客観視して、嫌になる。
だけどそれは、紛れもなく大人の精神を持つはずの僕の心であった。それが尚さらに僕にとっては不快だった。
そんな僕の言葉に、シラユキは目を伏せた。
「わたしは、シラユキは、……ひつようありませんか?」
彼女の口から小さく言葉が漏れ出る。
「えっと、今は必要だけど……?」
「……いまは、ですか?」
僕が独立するような年代になれば、側仕えの有無を問われることはなくなる。
その頃には、シラユキも成長して、独り立ちできる。その頃に、共にいる理由はない。
そのはずなんだけど……。
僕の言葉に、シラユキが黙りこんで顔を俯かせた。
気まずい沈黙が流れる。
「えっと、その、シラユキ?」
「……わたしの、ほんとうのなまえは、カエデです。カエデ・ルーナリア・ブランクア」
「……」
突然のカミングアウトに、僕は
シラユキが自身のことを口に出したことは今までなかった。
この半年間で、ほぼ毎日顔を合わせていたが、僕から聞くこともしなかった。
僕はそれがシラユキと接する上で重要だと思っていたし、彼女のプライベートに踏み込みすぎるのは彼女との関係を考えれば愚策にも程があると考えていたからだ。
だから困惑が
「……それじゃあ、カエデ、と呼べばいいのか?」
「そのなまえはすでにすてました。いまのわたしは、ただのシラユキ、です」
その言葉に僕の混乱は増す。シラユキの顔をみれば、感情の見えない目で僕をじーっと見つめていた。
うん。わかんないね。
「じゃあ、シラユキ、とこれからも呼べばいいの?」
「はい。カエデはあのときに、もうしにました。いま、ここにいるのは、ただのシラユキです」
「そっか……」
シラユキの意図が分からずに困惑する僕を横目に、彼女は立ち上がった。
「また、うかがいます。ごしゅじんさま」
それだけ言って、シラユキは部屋を出て行った。去り際に、彼女の尻尾が寂しげに揺れていた。
「グー君……。そりゃあ、ちょっとないんじゃないかなあ?」
「えっ、そうかな?」
昨日の夜のシラユキとの顛末をルディに話したら、ものすごく呆れた顔をされた。
彼女は精霊術の手を止めて僕に向き直った。
「そのシラユキちゃんって獣人の女の子なんでしょ?」
「うん、そうだよ」
「年齢はどれくらいなの?」
「うーん、獣人族が見た目通りの年齢なら、たぶん僕と同じか、それより幼いくらいじゃないかな?」
たぶん、7歳とか、8歳とか、それくらいだと思う。
シラユキの姿を思い出しながらそう言うと、ルディは小さくため息をついた。
そして僕に諭すように声をかけてくる。
「グー君、相手は子供なんだよ?」
「……」
「君の境遇を考えれば、その気持ちはわからないでもないけどねえ」
ルディが顎に手を置く。
僕が反応できずにいると、ルディが自身を指差しながら問いかけてきた。
「ねぇ。グー君はさ、ぼくのことはどう思ってるの?」
「どうって、うーん……」
言われて僕は考えた。
ルディはアールヴの少女であり、僕と同じ金眼の持ち主だ。
僕にとっては、ルディは精霊術の師匠であり、なぜか僕と一緒にいてくれる不思議な存在である。
よく考えてみれば、ルディのことをほとんど何も知らなかった。
それなのに、僕がここまでルディに気を許しているのは……。
「同じ金色の目だから」
その言葉にドキッとした。
「同じ目だから、僕のこと悪く思ってないんじゃないかなあって」
図星だった。ニコニコと笑うルディに何も言い返せない。
「金色の目の存在はあぶれ者になる理由があるんだよ。だから、安易に信用しちゃダメだよ」
「……そうなの、か?」
「うん! 基本的にはぼくみたいに、すっごい力が使えたりするからね! 天災みたいな存在も多いんだよ!」
確かに、ルディの力は凄まじい。天候すら容易に変えてしまうその力は、神の如き力と言っても相違ないだろう。
そんな存在がもし悪意を持って、僕に近づいてきていたとしたら……。
僕は思わず身震いをした。
「安易にものを考えちゃダメだよ、グー君」
金色の目を持つが故に、僕は同じ目をした存在を無条件に信じていた。それはあまりにも短絡的で、愚かな思想だ。
最初に出会ったのがルディだったのもあるかもしれないけど、それは言い訳にしかならない。
金色の目とそれ以外の存在。そんなふうに、僕は無意識に区別していたんだ。
そんな僕をみて、ルディがさらに問いかけてきた。
「それじゃあ、グー君はシラユキちゃんのことをどう思ってるの?」
「シラユキを……?」
問われて僕は考えてみる。
シラユキは獣人の奴隷であり、人を敵視した女の子である。初対面では攻撃もされたし。
その上で僕はシラユキに対してそこまで悪い感情を持っていなかった。
他の人に厄介者扱いされている彼女は、僕と近い立場にいる。同類相憐れむじゃないけど、彼女に対して親近感を得ているのは事実だ。
今日に至るまでに毎日会話をして、親睦を深めてきたのもあると思う。シラユキはすごく優秀で、僕の話も嫌な顔せずに聞いてくれて、それでいてとても可愛い。
嫌いになれ、というほうが難しいだろう。
「……嫌いではない、かな」
むしろ気に入っている、という言葉を飲み込んで僕はそう口にした。
そんな僕の返答にルディは呆れたような顔をした。
「グー君は嫌いではない子にそんなぶっきらぼうな物言いをするの?」
「……」
言われて僕は黙した。
そして、自身のシラユキに対する態度を思い返す。
確かに、僕はシラユキに対してどこか他人行儀のような対応をしていたと思う。
だけど、それは彼女が人間を嫌うゆえの配慮だと思って僕はそういう態度をとってきた。あくまでもビジネスライクな関係で、曖昧な信頼関係なんて無意味だって考えていたから。
だけど、もしもシラユキが僕と
閉口した僕にルディが諭すように続けた。
「それにシラユキちゃんは、小さな獣人の女の子なんでしょ? それも奴隷として、グー君の屋敷に来た」
――シラユキちゃんにとって、それがどういうことなのか考えてみて。
「………………」
……僕は全く、大人じゃないな。
前世の記憶があるはずなのに、この体たらくである。
「ごめん。ありがとう、ルディ」
ルディは笑った。
「グー君は大人びてるけど、ぼくの方がずっとお姉さんだからね! 子供を導くのは大人の仕事だよ!」
ルディの言葉に苦笑する。ほんと、ルディは何歳なんだろうな。前世と今の僕の年齢を足し合わせても、遠く及びそうにないのは確かなんだけど。
「ルディ、ちょっと行ってきます」
「うん! 行ってらっしゃいー!」
僕は屋敷の方に向けて走っていく。それはもちろん。
シラユキとちゃんと話をするために。
*
シラユキは奴隷だ。
あのデブの商人は正確には奴隷ではないと言っていたけど。
この国において、奴隷ではない獣人族は、まともな生活すら難しくなってしまう。
だから、奴隷としてどこかの庇護下に入った方がいい、と。
シラユキは、
だけど、シラユキは今でも思っていた。人間の世話になるなんてありえない、と。
シラユキの家族を殺し、シラユキのお世話をしてくれた仲間たちを捕らえて、散々な目に遭わせた人間の世話になるなんて。
親しい人たちの悲痛の叫びはまだ、シラユキの耳に残っていた。目を閉じれば、あの頃の光景が舞い戻ってくるのだ。
絶望と悲痛の叫び。シラユキを守るために命を賭した彼らの最後の光景が。
気づけば、手が震えていた。手に持った食器を落としそうになって、慌てて流し台に置いた。ほっと息をついた。
昔はこんなことをすることはなかった。元々、こういった仕事は、シラユキの侍女がやっていたからだ。
だけど、今のシラユキに侍女はいない。
シラユキは深く呼吸をすると、再び仕事に取り掛かった。最初、ここでの仕事は全くできなかった。今までやったことのない侍女の仕事をシラユキができるわけがない。だけど、半年もすれば直に慣れてくる。シラユキの飲み込みが早かったのも、幸運だったのだろう。
シラユキは運が良かった。
ここは人間族の国であり、獣人の地位は非常に低い。だけど、ここでは特別ひどいことをされるわけでもない。仕事を与えられて、食事ももらえる。だけど、この場所に、
「どうして、こうなったの、でしょうか」
小さくこぼした言葉は誰にも聞かれることはなかった。ここに来てから染み付いた敬語が離れずに出てしまって、シラユキは殊更に悲しくなった。
思い出すのはシラユキの主人であるグレイズラッドのことだった。
グレイズラッドは変わった人間だった。他の誰もが、シラユキに対してよくない感情を向ける中で、グレイズラッドだけは違った。
シラユキは獣人族だ。人の心の機微にも敏感である。故にわかるのである。メイシアやあの商人にさえあった、僅かな心の動揺がグレイズラッドには存在しなかったことを。
だから、シラユキは彼の元へ行くことをよしとした。
人間の世話になるなんて、心が許さない。だけど、シラユキは子供であり、一人で生きるにはあまりにも温室育ちすぎた。
だから、シラユキは一縷の望みをかけて、グレイズラッドの奴隷となった。
彼の言葉をひとまず信用して、シラユキはこの屋敷に身を置いたのである。
そして成長するまで、シラユキを保護するという、彼の言葉を信用した。
屋敷で生活するうちに、シラユキはグレイズラッドがますます変わった人間であることを知った。
彼は人間でありながら、シラユキに分け隔てなく接する。欠片ほどの邪念もなく、ただただ自然体で接してくれる。グレイズラッドは他の人と違い、シラユキを一人の女の子として扱ってくれていた。
グレイズラッドはシラユキと同世代のはずなのに、非常に大人びていた。いつも難しそうな本を眺めては、時折シラユキに本の内容を語ってくれる。
魔術の話や、政治の話。いろんな知識をシラユキに教えてくれた。
毎日彼はシラユキとの時間を作った。時には体術の訓練をして、時には魔術の練習をしたときもあった。
そんな日々が続いて。
いつしか、彼との時間がシラユキの心の多くを占めるようになっていったのだ。
そして、屋敷にいるうちに、彼がこの屋敷においてはあぶれ者であるということシラユキは知ったのである。シラユキと同様に、彼は
故に思ってしまったのだ。
グレイズラッドであれば、シラユキの
それはシラユキが子供ゆえに思った希望だったのかもしれない。
シラユキは8歳にも満たない子供だ。表には出さないが、心の奥底で感じている寂寥感は並大抵のものではない。
親も兄弟も友達とも離れ、さらには人間しかいない屋敷で奴隷として働く日々。
それが幼いシラユキにもたらすストレスは計り知れない。
だからだろう。日々のなかで、シラユキのグレイズラッドへの依存的な心象は膨れ上がっていった。
そしてそれが、昨日の出来事で決壊寸前にまで膨張したのである。
本来であれば、助ける価値などない獣人の奴隷。そんなシラユキを危険を省みずに、グレイズラッドは救い出してくれたのだ。だから、シラユキは強く思ったのだ。彼が、シラユキの居場所になってくれると。彼ならばシラユキを受け入れてくれる、と。
だが、その思いは彼の言葉によって押し留められた。
――
彼の言葉が反芻されて、シラユキは息が詰まるような感覚に陥った。
あの言葉の後、シラユキは必死に言葉を選んだ。
グレイズラッドに嫌われたら、今度こそシラユキの居場所は無くなってしまう。
だから、言葉を選んで、必死に伝えたのだ。自分はカエデではなく、
「うぅ」
幸いにも、グレイズラッドはシラユキを忌避するようなことはなかった。だけど、親しみを覚え始めたグレイズラッドが、遠い人間になったような気がして、シラユキはえずいた。
いや、気がしたんじゃない。事実、彼は遠い存在だった。シラユキが勘違いしていただけ……。
拠り所のないシラユキの最後の砦はグレイズラッドだった。それが、ただでさえ不安定だったシラユキの心を揺るがした。極限状態の糸が切れるように。シラユキの心は決壊した。
「うっ、うっ、うううっ」
一度溢れ出した涙は、止まらなかった。大声で泣きそうになるのをシラユキは必死に堪えて、勝手場にへたり込んだ。
他の侍女に見られたら何を言われるかわからない。この屋敷に、シラユキの味方はいないのだ。
だが、シラユキは泣くことを止めることができなかった。
「うううううっ」
無心で生きてきたシラユキの幼い心は、ボロボロの綱渡りの上を歩くかのように不安定だった。
心うちを吐き出す場もなく、ただ耐えて、耐えて、耐えて、耐えて……。
どうすればいいの。何が悪かったの。嫌わないで。
様々な感情が濁流のように押し寄せてくる。
心の圧迫が、吐き気となってシラユキを襲ってきた。気持ちが悪い。
うずくまったシラユキはその場から起き上がれない。
ただ、諦観が彼女の全てを支配していた。
こんなに辛いならば、もういっそのこと……。
そんな諦めと共に脱力したその時だった。
今、聞こえるはずのない声が聞こえたのは。
「シラユキ!」
この半年で嫌というほど聞いた男の声だ。
シラユキが顔を上げる。
駆け寄ってきた男は、シラユキを抱き起した。彼の匂い、雰囲気、その全てを肌身に感じてシラユキは思う。
この男の側は、本当に、
涙でかすんだシラユキの視界は、心配そうに顔を顰めたグレイズラッドの顔を最後に、暗転した。
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