第21話伊東乾と豪志 ~嫌われ者師弟~
「美夏ちゃんもちょっと救えないのー」
「堀江もムリ」
「アンタたち「碩学的」すぎるのよ。誰にも理解されない、嫌われる理由がよく分かるでしょう。アンタたちに関わってたらこっちが呑み込まれてしまうもの。人の専門領域を上澄みだけ掠めとって、専門家たちを踏み台にしてその上の景色を見ようなんて生意気すぎるのよ。結論だけ奪われた専門家の立場はどうなるの?」
「伊東乾と豪志は似た者同士というか。似た者師弟じゃのー」
「しょうがない。伊東先生。我々だけでまた何か新しいことをやって行きますか」
「いや、俺はもう降りるよ。俺には東大や音楽といった帰る場所がある。お前も自分の世界に戻れ。お前の住む世界は、たかひろ、高野、星野、ハルコ、山本、渡邊。そういった世界だ」
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