第114話 次にサブ職業につくのは・・・

カジノの景品の中にサブ職業に就くためのアイテムである『カジノを攻略した女神の証』を見つけたユウキ達。だが、そのアイテムの交換価格はメダル500,000枚だった。


ユウキのメダルの手持ちは約37万枚。そこからリーネとニーチェの武器に全員の防具(ユウキの防具はメダル1枚だったので負担にならなかったが・・・)、アイテム類を交換するとメダルはほとんど残っていない。


だが、サブ職業に就くためのアイテムは是非ともほしかったので、残ったメダル1万枚を50万枚にするべく、ユウキ達はカジノでメダルを増やした。


女神様からズルしたメダルはダメと言われたので、別の裏技でメダルを稼ぐ方法もあったが正攻法でメダルを増やした。


ユウキとリーネがメダルを少し増やし、ジュリアがメダルを大きく減らす。そしてニーチェがメダルを大量に増やす事7日間。ユウキ達は無事に50万枚のメダルを貯めて『カジノを攻略した女神の証』を手に入れるのだった。


「ようやく3つ目の証を手に入れたな。」


「ええ。まあニーチェのおかげね。」


「たしかに。ジュリアはメダルを減らしてたからな。」


「!?あんなのは時の運よ。もう一度やれば最後には大勝したはずよ。」


「まあなんにせよ。1週間がんばったかいがあったな。」


「ええ。装備品にアイテムも更新できたし言うことなしね。早速サブ職業に就くのよね?次のリーネ?」


「それなんですが、先にニーチェにサブ職業についてもらおうと思ってます。」


「どうして?順番から言って次はリーネの番だと思うけど?」


「今回の証が手に入ったのはニーチェのがんばりが大きいです。ニーチェがいなかったらもっと時間がかかっていたと思います。ユウキ様はこれから魔人を倒せば証も見つかると言ってましたので私は今回ニーチェに譲ろうかと思います。」


「リーネ・・・。」


「本当か!?リーネありがとう。」


ニーチェがリーネに駆け寄ってお礼を伝える。


(まあニーチェの性格じゃ、受け取らないって選択肢はないよな。まあいずれ全員がサブ職業にはつくんだ。お互いが納得してるならそれでいいか。)


「わかった。じゃあニーチェ。早速サブ職業のスキルをつかってくれ。これが証だ。」


ユウキは『カジノを攻略した女神の証』をニーチェに渡した。証を受け取ったニーチェは証を掲げ、サブ職業のスキルを使った。


すると・・・


ニーチェがまばゆい光に包まれた。光が収まると何事もなかったかのようにいつもと変わらぬニーチェだった。


「無事にサブ職業には着けたか?」


「ああ。アタシのサブ職業はセイレーンみたいだ。」


「ユウキ。ニーチェを鑑定してみて。」


ユウキがニーチェを鑑定した。


【名前】ニーチェ

【職業】全知全能レベル63、セイレーンレベル1

【レベル】58 → 63(+1)

【HP】880 → 930

【MP】880 → 930

【力】730 → 780

【体力】780 → 830

【守り】780 → 830

【魔力】830 → 880

【敏捷】780 → 830

【賢さ】880 → 930

【運】830 → 930


【スキル】フライ・ワールドディクショナリー・鑑定・サーチ

     アイテム生成・火の極意・水の極意・風の極意

     土の極意・光の極意・闇の極意・状態異常無効

     限界突破・サブ職業


【スキル2】癒しの歌


【職業履歴】

サキュバスクイーンLV35

テンプテーション・魔法障壁・クイーンショット・口づけ

統率・眷属召喚・ハートショット


ニーチェのレベルは63まで上がっていた。レベル60の時にサブ職業のスキルを覚えて、セイレーンのサブ職業に就いたことにより、癒しの歌を覚えていた。


【名称】癒しの歌

【効果】常時回復状態になる。その効果は戦闘が終わるまで継続する。


戦闘が終わるまで継続で回復効果のあるスキルを覚えていた。


「ああ。たしかにセイレーンのサブ職業についてるな。新たにに癒しの歌ってスキルも覚えてる。使えば戦闘が終わるまでずっと回復状態になるみたいだ。」


「ずっと回復状態!?それって・・・回復魔法を使わなくても回復し続けるって事?」


「だろうな。どれぐらい回復するのかはわからないが神職なんだからけっこうな効果が期待できるだろう。」


(まあ継続回復なら一般的には毎秒1%とかそんな感じか?だが戦闘が終わるまで継続するのは大きいな。長引いても効果が切れないのはかなりありがたいスキルだ。)


「ニーチェがセイレーンのサブ職業って事は私のサブ職業はアルテミスですね。」


「ああ。そういう事になるな。」


「ユウキ!後はリーネがサブ職業に就くだけね。早速はぐれ魔人を倒しに行きましょう。」


「まあそう焦るなよ。はぐれ魔人は全部で4体。どの魔人が次の証を持ってるのか。もしかして魔人は証を持っていないのか。女神様からは何も言われていないから全くわからない。まあ今回みたいに先に進んでいればそのうち証は手に入れる事ができるだろうから一歩ずつ進んでいけばいいだろう。」


「それもそうね。じゃあ今日は無事にニーチェがサブ職業に就いたことだしどの魔人から倒すか話しあいながらパーッと過ごしましょ。」


「おお!それはいいな。せっかく良いホテルに泊まってたのに、朝から晩までカジノで過ごしてたからホテルを全然満喫してなかったからな。」


「そうですね。私も賛成です。みんなでお祝いしましょう。」


「アタシも賛成だ。みんなでパーッと騒ごう。」


そうして、ユウキ達はロイヤルベガスの高級ホテルで最高の夜を過ごすのだった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る