第6話   一緒に…

教室から出て廊下を歩いていると、不意に、肩をトントンされた。


!?…


「 亜美沢さん! 」


とても元気な声に振り返ると、そこには大人っぽいメイクをした新山さんが、にっこり微笑んで私を見ていた。


「 はい?」


「 あの、一緒に帰る人とかいますか? 」


「 別に…誰もいないよ 」


「 じゃあ、一緒してもいいかなあ? 」


「 え?…うん… 」


「 よかった! ふふッ 」


私の後ろの席の新山 由樹 にいやま ゆき さん、彼女はクラスの中でも活発で、確か、大和くんとお話ししていたグループの中でも、リーダー的存在な感じのひとだ。


その新山さんが、何故、私を誘ってくれたのかわからないけど


教室では話もほとんどしていないのに…

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