忘れてた事

優希「鈴ちゃんはなんで遅刻したんだ?」


 急に思い出したように聞く


鈴音「蓮くんが風邪ひちゃって病院に行ってたんだ、今はお兄ちゃんと将くんが居るから安心だよ」優しい笑みで言う


心美「病院代結構掛かるよね?」心配そうに鈴音を見る


鈴音「病院代はお兄ちゃんが出してくれたから・・・」


 なにか思い出したかの様な顔をする鈴音


珠美「鈴ちゃんどうしたの?」不思議そうに聞く


鈴音「お釣りの時間渡すの忘れてた・・・」


ピピピ!鈴音の端末がなる


メッセージ「残りの時間はお友達と帰りになにか買って食べたりしなよ」


鈴音「お兄ちゃんからだ」端末を見ながら言う


珠美「何って来たの?」


珠美「お兄ちゃんが病院代のお釣りは、友達となにか買うのに使ってって」


心美「ドーナツ・・・」考えながら言う


優希「ドーナツか!いいな!」食べたそうな口調で言う


心美「ちがう!私らが食べるんじゃない!」


 少し笑いながら言う


珠美「ドーナツ・・・」悔しそうに言う


心美「将矢くんが作ってくれたお弁当みんなで食べたから、お礼にだよ」


珠美「心ちゃんありがとう」優しい笑みで言う


優希「でも、お支払いは鈴ちゃんと・・・」含み笑顔で言う


心美「私が払うよ!?」


 仕返しされたのにびっくりしながら言う


鈴音「私が払うよ、この時間使わず返したらふてくされそうだし」


 お兄ちゃんのふてくされた顔を想像してクスッと笑う


優希「蓮兎くんだっけ?が熱出したみたいだから、消化に良い物だったら食べられるんじゃないのか?」優しく心美のフォローをする


心美「たしかにな・・・」悩む二人


鈴音「蓮くんは、もうお熱下がったみたいだから、ドーナツで大丈夫よ」


珠美「ドーナツー」大喜びする


心美「だから!弟くんにだよ!」少し呆れ気味で言う


鈴音「将くんはみんなで食べたがるから、皆の分も買おうね」


 優しく珠美にいう


珠美「やったー」

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