オール・オールド・フレンヅ

ミルク・ルピア/Milk.Lupia

プロローグ

桜が舞い、鳥が歌い、陽光が仄かに照らす朝。静かなそよ風が新芽を優しく愛でる。

春を告げる自然とともに、俺は目を覚ました。

そして、母さんが俺を呼ぶ。

「アオハル〜!起きてる〜?」

「寝てるー。」

「起きてるなら早くおりてきなさーい?」

「寝てるっつってんじゃんか。」

布団をそっとどかし、髪を少しわしゃわしゃっとしたあと、部屋を出た。


顔を洗い、歯を磨き、着替え、母のもとに向かう。

「おはよ。」

「はいおはようさん。ご飯ちゃっちゃと食べて早く行きなさい。2年生になっての初登校でしょ?」

「んん……」

「それに、大事な幼馴染みが待ってるわよ。」

「マジか、」


幼馴染み。幼い時期からの付き合いで、ともに成長や進学をしている友人、知人のこと。俺にも幼馴染みがいる。

「どんくらい前から待ってんの…」

「10分くらいからかしらね。」

「もう行ってんじゃないのそれ。」

「いいから早く食べて、いなかったら追いかけなさい。あの二人はあとから向かわせるから。」

「食べて走ったら吐いちゃうでしょうが……」

 


「じゃ、行ってきます。」

「はい。行ってらっしゃい。」

挨拶の後、玄関の扉を開けた。

そして、そこには昔から知っている人が。

つまりは俺の幼馴染みがいた。


(朝から待ってくれる人がいるのは、なんとなく嬉しいものだな。)


「あ!オッハー!アオハル!」

「アオハルくん、おはよう。」

「アオハル!おはようのぎゅ〜!」

「おはよう。アオハル。遅いじゃないの!」

「うん………おはようございます。皆様。」


(朝から数人に待ち構えられると…なんとなく身構えてしまう……)












 青春は、大事な人たちとの思い出と感情で積み上げられる。これは彼らのそんな物語だ。





主人公

名前:月共つきとも 仰陽あおはる

性別:男

年齢:16(高校2年)

趣味:自然観察

外見:銀髪、金瞳、爽やかなイケメン(笑)

性格:身の程を弁えてるナルシスト

特技:地獄耳、視線察知、意外と筋肉質

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る