第12話 最終戦争へ突入!

 昨日8月12日、岡山県立図書館に出向きまして、先日拝読した冊子、

「大森次郎翁を追憶して」

の冒頭部分にある、大森次郎氏の年表を複写いたしました。


 若い頃の話を特に書くつもりは現段階ではないのですが、これからしっかりと向き合って書いていかねばならぬ人物でありますので、何だかんだで、どのような人生をお送りになられたのかは、きちんと把握せねばということであります。


 この大森次郎氏は、現在の備前市出身ということで、私と同郷と言えなくもない地で生まれられております。

 学歴は、旧制関西(かんぜい)中学・現在の関西高校卒。

 めざしで有名な土光敏夫氏の母校としても有名です。プロ野球では大杉勝男氏や森安敏明氏、現在プロ野球審判員の元阪神・真鍋勝巳氏などを輩出しております。

 また、ロス五輪金メダリストの森末慎二氏も、こちらの出身です。


 この関西高校は、現在も私立の男子校として存続しておりますが、名門というだけあって、このような逸話も残っております。かの犬養毅(号は木堂)元首相が、郷里にあるこの私学を称して、このようなことを言われたそうです。これは、以前私が学習塾対象の入試説明会に伺ったときに学校関係者からお聞きした言葉ですが、大森氏の年表を熟読するにつけ、この言葉を思い出さずにはいられませんでした。


「岡山一中(現在の県立岡山朝日高校)は規格品の人間を作る学校であるが、この関西中学は、芸術品たる人間を作る学校である」


 まさに、この大森次郎(旧姓・柴部)氏の人生というものが、犬養氏の述べるところの「芸術品の人間」の人生そのものであると言っても、過言では、ない。


 そんなことを思いながら、私は、氏の年表を読み込むとともに、前回図書館で複写させていただいた関係者のエピソードをも読んでおります。


 今年の盆期間は、この人物と私の、最終戦争。

 そのつもりで、仕事に励みます。

 

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