8月18日
8月18日、今日も僕はオオバさんの元に向かう。空には午前中から雲が広がっていて、湿気も高いのか肌に纏わりつくような蒸し暑さのせいでインナーは滲んだ汗で濡れていた。
「……でも、あと二週間くらいで8月も終わるんだなぁ……」
歩きながら呟く。暑さの8月の次には残暑の9月、その後は10月、11月と秋になっていき、12月になったらもう冬だ。こうして暑いと言って汗をかくのももう少しで終わるのだ。
「……そうなると、オオバさんも縁側には出づらくなるかな。今は夏だから、縁側に水着姿や下着姿でも出てこれてたけど、冬はもちろん秋でもそんな事をしてたら流石に風邪ひくし……」
そもそも外に下着姿で出ていた事自体が中々特殊だったけれど、あのスタイルのよさを際立たせたオオバさんの黒の下着姿はやはり僕には刺激が強く、今でも鮮明に思い出す事が出来た上に夢に出てくる事もある。
何も着ていない姿や水着姿ももちろん良いのだが、下着という普段は服の下に隠れている物が目の前にあり、それを取るだけでその下に隠れている“秘蜜”が露になるという状況があまりにもいやらしく、小さな僕の中の大きな欲求を目覚めさせるには十分すぎる程だった。
たぶん、大人でも異性の下着を自分で脱がせるのはだいぶ興奮するのだろうから、僕のような思春期ならなおさらたまらない。年齢や見た目はまだ子供でも少しだけ大人になれたような気がして、それと同時に気が大きくなって何でも出来ると感じてしまうのだ。
「……でも、僕は同級生達に比べたら遥かに大人だ。あんな子供と一緒なんかじゃない……」
自分に言い聞かせるように呟きながら僕はひたすらオオバさんがいるあの廃墟へと向かう。そしてそれが見え始め、嬉しさを感じながら縁側の様子を見たその時、僕はその光景を見て雷に打たれたような衝撃を受けた。
「お、オオバさん……」
「……あら、いらっしゃい。青志君」
そこにいたオオバさんはあの日と同じ下着姿だった。だけど、同じ下着姿でも今日は清楚さと純粋さを感じさせるような純白の下着だったのだ。
これまでもオオバさんは白い服を着ていたが、豊満な体を部分的に隠すその穢れなき下着はこれまでのオオバさんの妖艶さとは違った魅力を引き出し、僕を魅惑させる大人の女性からまだ性を知らない楚々な少女のような雰囲気を醸し出していて、そのまだ穢れを知らない純粋無垢な幼さを自分の好きなように汚してしまいたいという暗い欲求を感じて僕は喉をゴクリと慣らした。
「オオバさん……」
「……今日も待ちきれないって感じね。良いわよ、今日も上がっていって」
「は、はい……」
緊張と背徳感で口の中が乾き、少し舌が回らないのを感じながら答えた後、僕は待ちきれなくなりなって自分の服を少しずつ脱ぎながら縁側に上がり、パンツだけの姿で服やズボンを持ち、息を荒くしながらオオバさんに抱きついた状態で和室に入って今日も破れた障子を閉める。
いつもとは違った雰囲気だったからかオオバさんの嬌声や恥じらう姿はまた違った魅力を感じさせ、僕もいつものまだ理性が少し残っている小さな性の獣からただ相手を貪って蹂躙して欲求を満たす事だけしか脳にない正真正銘の獣へと姿を変える事となった。
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