2-17:戦いのゴング
南都にこれほどの人が集まる事など、何年ぶりだろうか。
醜きデスティアがその悍ましい欲望のためにこの南都を!
美しきジー・アクルックスを滅ぼさんと息巻いているのだ!
この窮地にハイデリオン傭兵団が駆けつけてくれた!この窮地に我らが神聖術師団が立ち上がった!
さぁ!戦士よ叫べ!
さぁ!術死よ叫べ!
我らに神のご加護があらんことを!
我らの行く道に美しき未来があらんことを!
奴らの行く道に悪しき未来のあらんことを!
【グランドイベントクエスト】
第一次デスティア軍侵攻!狙われたジー・アクルックス!
本イベントクエストはサーバー内のハイデリオン傭兵団南都サブキャンプにてミッションクエストという形で受注することができます。
以下、戦闘への貢献によって報酬のゲーム内通貨G(ゴールド)の獲得量は変化します。
・味方キャラクターへのバフ効果、敵キャラクターへのデバフ効果
・敵キャラクターからの被ダメージ
・敵キャラクターへの与ダメージ
・味方施設への補修等
・敵施設への攻撃等
・その他上位NPCによる評価
【勝利条件】
デスティア軍の軍団長の討伐
【ウィニングラン】
迫りくるビスデスの被害を抑える
ビスデスは軍団長討伐後30分かけて南都からいなくなります。
【敗北条件】
3時間の戦闘時間の経過
南都の人口が戦闘前の3分の1に減少すること
傭兵団の拠点の崩壊
【ミッションクエスト】
第一次デスティア軍侵攻!狙われたジー・アクルックス!に参加しよう!
地平線の向こうから、ビスデス達が向かっている。
プレイヤーも、ハイデリオン傭兵団のNPCもが緊張しているのがわかる。
「ハハハハハハハハ!ハァーハッハッハ!同士よ!我らがハイデリオン傭兵団の力を示すのだ!ハイデリオン傭兵団の誇りとは力!ハイデリオン傭兵団の誓いは“全ての人間とティラーのために!”」
先頭に立って声を上げる副団長のシャンザン。
そしてその隣に立つ白髪の目立つ黒髪、おじさんと呼ばれてもおかしくない姿の男。
ハイデリオン傭兵団の軍服を着ているが、シャンザンのようにマントを着ているわけでもない。
ただ、その背中に背負った大盾にはハイデリオン傭兵団を示す紋章が刻まれている。
そう、この男こそハイデリオン傭兵団の団長。その人だ。
「準備はいいな!野郎ども!ハイデリオン傭兵団の誇りとは力!ハイデリオン傭兵団の誓いは“全ての人間とティラーのために!”」
その声に応えるようにモブ傭兵団が叫ぶ。
「「「「ハイデリオン傭兵団の誇りとは力!ハイデリオン傭兵団の誓いは“全ての人間とティラーのために!”」」」」
「ハイデリオン傭兵団の誇りとは力!ハイデリオン傭兵団の誓いは“全ての人間とティラーのために!”」
再び叫ぶ団長。それに続くのは副団長を始めとした団員達、そして熱に浮かされたプレイヤー達。
「「「「「「「「ハイデリオン傭兵団の誇りとは力!ハイデリオン傭兵団の誓いは“全ての人間とティラーのために!”」」」」」」」」
「進めぇぇぇぇぇぇぇぇ!命を使え!武器を取れ!人の心を持たない獣共に!ハイデリオン傭兵団の力を見せてやれ!」
ビスデスと傭兵団が衝突する直前、上空から黒檀のような黒が舞い降りた。
「オクタディア第5位、クロヌリ!我らが女王の為、貴様らを殲滅する!“チェインスナッチ”!」
銀の鎖が振り下ろされる。
モブNPCとプレイヤーを巻き込んで、戦場に轟音が響き渡る。
その音が戦いのゴングとなって、第一次デスティア軍侵攻イベントが開始した。
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