第56話 GWのデート 間話
「ねぇ、薫。あなた、またキスしたって聞いたわよ。だから、ママにもキスして!」
「え〜。だってキスは恋慕の証だもん。軽々しくやっちゃダメなの」
「それなら、親愛のキスだってあるわ。だから、ほら、ママに親愛のキスを」
「え〜、もう。チュッ。はい。これでいい?」
「え〜。なんでほっぺなの?みんなとのキスは口同士なんでしょ?ママも口同士がい〜い」
「え〜。口はダメ」
「な、なんでよ〜。いいじゃない、減るもんじゃないし」
「だって、ママはプロポーズしてないでしょ。だからダメ」
「薫。あなたが好きよ。結婚して!」
「ええっ。ママ結婚してるじゃん。いくらキスして欲しいからってダメだよ?」
「いいえ、私は本気。あなたと結婚したいわ。本気でそう思ってるの」
「えぇっ」
「前にも言ったはずよ。あなたと結婚できるなら、私はいつでも離婚届にサインすると」
「ええっ。ちょっと、ママ?僕は?」
「あなたなんか、薫に比べたらどうだっていいわ」
「えぇ。ひどっ」
「もうっ。ダメだよ、ママ。そんなこと言っちゃ。ほら、キスするから。ね」
「いえ、こうなったら私が薫と結婚するわ!それで、薫を私色に染め上げるの!そしたら、ムグッ」チュー
「チュー、、、。えへへ、どうだった?」
「あっ、、、えっと。最高です」
「ママ?大丈夫?どうしたの?」
「大丈夫だぞ、薫。少し飛んでるだけだから。じゃあ次はお父さんと」
「そうはさせないわ!」
「あっ、戻ってきた」
「あ・な・た、な〜にしてるのかしら?」
「えっ、いや、えっと」
「分かるわ。ちょ〜っと調子に乗っちゃったのね。大丈夫よ。2度と口がきけないようにするくらいだから」
「いや、それ、大丈夫じゃないよね!?ちょ、ママ!?薫、助けて!」
「はぁ〜。もう、お父さんも学びなよ。ふぅ。ねぇ、ママ」
「はぁ〜い。何かしら?私の愛しい娘薫ちゃん。何かごよu、ムグッ」チュー
「チュ、、、ンッ、、、。ど、どうだった、ママ?」
「ハァハァ、はぇ?」
「ママ、、、?大丈夫、、、?ごめんね。少しやりすぎた」
「ふぇ?かおる?あ〜、薫だ〜。どうしたの〜、こんなところで?」
「えっ、ママ?大丈夫?ちょっと、お父さん、、、っていないし。ママ?ママ?」
「な〜に?今ね、ママとっても幸せな夢を見てたの。薫が私にキスしてくれる夢」
「ちょ、それ現実だから!戻ってきて、ママ!」
どうやら、キスしすぎたみたいです。ごめんね、ママ。
時間を空けてしまってすいません。今日は2話アップするので、許して。2話目はいつも通り19時にアップします。
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