妙な人間らしさが物語に引き込んでくれる

彼女である美幸が交通事故にあい、家族以外の人と過ごした時間や記憶を失くしてしまうところから始まる本作。

一概に主人公を酷い人間だとも言えないのが本作で、尽くしても尽くしても元に戻らないと悟ったときの主人公を想像すると、尽くすことをやめることも苦渋の決断だったはず。

美幸を手放してしまったこと、絢音に心の穴を埋めてもらうためだけに付き合ってもらっていることからくる罪悪感で、今後主人公はどうなってしまうのか。