第26話 真実②
そして形は違えどエンドとエアストは
封印された。まぁエアスト・・・おっと、
「様」付けないとな・・・。
あの人すぐに怒るし、神なのに。
しかし事件は起きた。
ジェニエーベル、君の父様アルザスがエンドの
封印を解こうとしたんだ。
彼はエンド封印後に全員で守っていこうとした
約束が守られていない事を憤慨していた。
「人と亜人が手を取り共に進む世を作る。神に頼らず
私たち全員が行っていく。」
そう、人は何故、自分の事しか考えないのか。
いや、人と言うものは何故自分以外を受け付けないのか。
それならば、人間を滅ぼした方がいいのではないか。
そこまで真剣に悩み、実行しようとし、挫折した。
そこに横から紫の国の政務長官がアルザスを嵌めた。
そいつは小物だ。対局が見えていない。
ただ、そう単に王と言う地位が欲しかっただけだ。
アルザスを反逆者にし自分が王となる。
アルザスは口車に乗ってしまった。
そこまで追い詰められていたんだろう。
そこまで真剣に考えていたんだろう。
そしてアルザスはエンドが封印されている
アルブの塔へサンテミリオンを連れ
向かおうとした。そこには紫の国からしか行けない。
何故ならばサンテミリオンが作った転移陣が
そこにしかないからだ。
サンテミリオンは抵抗したよ。
しかし、もうアルザスは人が変わったように
なっていた。
サンテミリオンの血さえあれば、どうにかなる。
と思ったんだろうな、・・・ならないのだけどな。
サンテミリオンを助けたのはミネルヴァという
お付きだった。
そのまま逃げだすがアルザスは狂気と思えるほどの
態度で追いかけたという。
そこに吸血族やらの力でなんとか逃げる事が出来た。
しかし、そのままでは終わらない。
青の国の、そうルナティアが気づいたんだ。
しかし、自分が封印されたままなのにエンドが
封印から解かれる事はあってはならない。
というかそういった事全てが逆鱗に触れた。
そう、ルナティアではなく創造神エアストの方の。
青の国の兵を動かし、紫の国に進行した。
アルザスを討て、と。
そして君たちが知っている通りになる。
しかし、エアスト様はアルザスの血を引く
ジェニエーベルも討伐対象とした。
ゆくゆくそうなるという因子を持ってるからな。
エアストは均衡と言うものを納得していたのかもしれない。
だからこそ、そこまでやったんだろうな。
そしてサンテミリオンは抵抗し、
子供をミネルヴァに預け逃がした。
しかし、徹底抗戦をする者たちが多数残っていた。
それを逃がすために超極大、そう、自身の全て
生命力をも犠牲にして魔法を放った。
そして、魔族であるサンテミリオンは力尽き、
そう・・・
灰となった。
ミネルヴァとジェニエーベルは他の者の協力もあり
落ち延びる。
その後は私にもわからない。なぜ行方不明になったのか。
勿論、死んだとは思ってなかったよ、私もエアスト様も。
でも忽然と消えてしまった。
私でも、私の情報力をしても、わからなかった。
ミネルヴァは転移系の魔法は使えない。だから
この世界に居ると思ったんだけどな。
まさか、俺のいた世界に飛んでいたとはね。
まぁ、誰が力を貸したかは想像ついているけどね。
そして、君たちは偶然と言う名の必然で
向こうで出逢ったんだよ。
俺はエンド討伐、いや封印後の色々で今に至る。
ってことだ。
昔あったことは、まぁ結構端折ったけどこんな感じ。
そして充実した時間・・・いや、無駄な時間を
この国で過ごしていると、異質な魔法を感じた。
俺が居た世界からの魔法だ。そりゃわかるよ。
俺がこっちに来た時の感じと似たものがあったし。
勿論、ルナティア、いや、エアスト様も感じたろうね。
俺はジヴァニアが帰ってきたと思ったよ。
というか、そう願った。
しかしエアスト様はまずジェニエーベルと思ったはずだ。
そしたら、まぁ二人そろってご帰還だったよ。
ベルジュラックが居なかったので、あぁ、
「おばあ様は老衰で死んだんだ」と思ったけどね。
そしたらまぁ、バイクまで持ってきちゃってるし。
懐かしかったよ、あっちの世界が。
ちなみに変な生き物もいたけどね。
と、バーボン様は私を見て笑った。
そして今に至るよ。
ここまでで質問は?とバーボン様は言う。
まず勇樹君が問いかける。
父は最後まで狂人だったのか、
母は最期は青の国に敵意を向けていたのか。
そしてミネルヴァ「さん」は最後まで
私を守り続けたのか。と。
バーボン様は答えた。
いや、アルザスは自分で自分の首を差し出したよ。
幕引きの為に。
サンテミリオンは、逆だ。敵意なんてなかった。
逆にルナティア様の事を最後まで憂いていたろうな。
「自分のせいで」と。
そしてミネルヴァの事は私にはわからないよ。
・・・・・そうだな。ウォッカなら知ってるかもな。
ミネルヴァとウォッカは直接的な繫がりはないが
サンテミリオン様が何かしらの事を
ウォッカに伝えたるとなると、・・・そうだな、
ウォッカはミネルヴァを守るだろうな。
っていうか、アイツしかいねえよ、手引きしたのは。
俺の嫁の事は俺が一番知っているつもりだ。
しかし、今どこにいるかは・・・知らない。
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