呵々(かか)ケラ
霧這
auréole d'ange
乾かしたての品切れた青春で
棄てた塵袋の中身を小母さんが
他所行き顔で念入りに見るみたいに
誰かの使い回しの水で洗った制服を嗤われた
ほら、たった今羽ばたいたじゃないか
ミキサーにでもかけてくれたら
魔法で万華鏡に成れたのに
擦れたバーコードの貼られた
頭上に余白で出来たCDの
脳のミソが奪われる
そこに中身無いケースの破片が入ってくるんだ
影絵をするクラップで目を潰される
解答用紙を裏返した時に隅にある小さな答えが
欲した巣から落ちて行く衝突で消散
呵々(かか)ケラ 霧這 @Sachi8hyA9sya7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます