リメイク版ライブアライブ感想記

シマフジ英

ネタバレありの感想です

■■リメイク版ライブアライブの感想記です。ネタバレあります!!■■


■■注意 ネタバレ!!■■


■■注意 ネタバレ!!■■



 Switch用のゲームとして発売されたリメイク版ライブアライブをプレイしました。当時、リアルタイムにオリジナル版をプレイしているので感慨深いものがありました。


 現代技術HD-2Dで生まれ変わった本作、とても良かったです。


 ストーリーに不用意な追加はなし。中世編の主人公オルステッドの末路も変化なしでした。


 中世編は、オリジナル版をプレイした当時は衝撃でしたね。当時のRPGらしく、喋らなかったオルステッドが、全てを憎んで魔王になることを宣言するシーンで始めて喋った場面は、オルステッドというキャラクターがプレイヤーの手を離れたことを象徴しているようなシーンでした。


 最終編で少しだけ追加シーンがありました。オリジナル版では各編の主人公たちがボスと再戦して終わるところ、新たなラスボスが追加されていました。セーブしてなかったんで焦りましたが、リメイク版をプレイしてきて恐らく初の追加要素だったものでテンション爆上がりでした。


 その中で、オルステッドが我に返ってオディオから分離し、オルステッドを操作してオディオを倒す場面があります。28年の歳月を経て、オルステッドがプレイヤーの手に戻ってくる瞬間でした。めちゃくちゃ感動。


 しかし、オルステッド自身の手でオディオに引導を渡しても、魔王としてルクレチアを滅ぼしてしまった罪が消えることはない。決して救済ではありませんでした。それが凄く良かった。不用意に救済ルートなんぞ作ってしまえば、もうライブアライブでは無くなってしまいますからね。



■別の語りに移行。SF編について

 いやもう、このシナリオ好きなんですよね。怖い編だとよく言われますが、事件の真犯人が宇宙船のメインコンピュータと判明してバトルに突入する場面は熱いし、人間に絶望したAIと生まれたばかりのAIの対決という構図も狂おしいほど好きです。ライブアライブの根底って、人間とは、みたいなものを感じるんですが、SF編はそれがとても出ているシナリオだと思っています。


 なお、ベヒーモスの恐怖が増していた……。急に出てくるなよ、足音怖いよ…… 笑


 キューブは最終編ではどうなんでしょ。今回はメインでは使いませんでした。強化パーツが命中と回避を上昇させるようになったので、使いドコロはありそうな気がしてます。



■近未来編について

 個別シナリオだけで語るならSF編とツートップで好きな話。ボイス追加、BGMアレンジ、グラフィック進化の良さがとても出ていた気がします。ブリキ大王関連のところでそれを強く感じました。戦闘機が飛来する演出良かったよ! アキラと無法松の掛け合いもボイスがついて感動ましましでした。


 アキラが強化されたという制作側の情報を信じて最終編の主人公にしましたが、いまいち出番が……。でも確かにオリジナル版の何も出来ないキャラとは違ったかな。ホーリーイメージのデバフで生きていけるはず!



■功夫編

 もちろん後継者はレイ! 老師を追いかけてきた時のセリフの演技が凄い雰囲気出てました。てか、CVめっちゃハマり役……。


 奥義を叫ぶ時に、後継者と老師の声が重なる場面とかも良かったな~。


 レイが後継者になると最終編唯一の女性キャラっていうのも重要ですが、性能面もエース。正直、弱体化を感じましたが、全敵ターゲットの画竜天聖がりゅうてんせいの陣(画竜点睛がりょうてんせいではない)、奥義・旋牙連山拳、硬い敵に有用・猿手の3つは健在なので、最強ではないけど最優秀という印象は変わらず。ユンとサモがどう変わったかは未確認ですが、誰だったとしても心山拳師範は最終編でのエース候補じゃないですかね。



■幕末編

 何でか知らないけど、箱入り娘が印象に残りました。グラフィックが進化してのコミカルな動きが良かったのかも……。斬ったりしませんよ、幕末編やる時はいつも0人斬り狙いですから!


 難易度がちょっと下がってるようで、ひとだま相手の修行でおぼろ丸をレベル7にまで上げれば0人斬りには十分な感じ。7までならすぐに上がります。武器が欲しいわけじゃないのですが、不殺で目的だけ達成するというのが、優秀な忍びって感じがしてついついやってしまいます。



■現代編

 ほぼストーリーのないシナリオ、……と思わせておいて、ラスボスのセリフに、「お前は人間でいられるかな?」というライブアライブを象徴するようなセリフが混じっているんですよねぇ。今後の伏線みたいな感じで好きです。リメイク版で始めてそう思ったので、CV付きだったのが良かったのかも。ラスボスとの対決の河原も雰囲気出てました。



■原始編

 セリフのないシナリオ、でもCVあった方がコミカル度が増しますね。原始編で作れる装備、特に左手防具は優秀なものが多く、最終編に持ち込みたくなります。オリジナル版と違ってポゴが装備している必要はなくなりましたからね。


 しかし、隠しボスキングマンモー強すぎでは……? 回避率高すぎで、こんなに強かったっけという印象。ここは難易度の上昇を感じました。



■西部編

 グラフィックもBGMアレンジも良いけど、何よりサンダウンの最後のセリフがCV付きなのがイイ! サンダウンも弱体化してましたが、それでもやっぱり最終編のハリケンショットはエースアタッカーですねぇ。ボスたちがみるみる溶けていきます。


 最終編の「それでも、人は生きる」というサンダウンのセリフがとても良いです。これもCVの力か。



■スクウェア三大悪女について

1.ヨヨ(バハムートラグーン)

2.アリシア(ライブアライブ)

3.空席


 こんな感じで合ってますよね? 笑


 そのアリシアにCVが付いて帰ってきました。私にとっては寝取られの元祖だった気がします。


 魔王(偽)に攫われて人間一人ぼっちで恐らく精神は極限状態→そんな中ストレイボウに救出される。この流れだけ追えば、心変わりに関しては同情の余地もあるかという感じです。


 でもストレイボウを信じすぎてしまったし、何よりオルステッドの絶望にとどめを刺した罪が消えたりはしませんけどね。オルステッドと言葉を交わすことをしなかったわけですし、王殺しの主犯もストレイボウですからね。


 アリシアが自害までするというのはかなり精神狂ってるし、明確にストレイボウが邪悪なオーラをまとっていたし、オルステッドが暴走したことも、きっと魔王像に何らかの関連があるんだろうなぁと改めて感じました。これは昔から言われてたことで、その辺りのフォローの追加も無かったですが、それはライブアライブの本質ではないのかもしれませんね。


 アリシアの母親は、勇者ハッシュの時代に魔王山に連れ去られても同じことにはならなかったので、精神面は母親の方が安定していたのかも……? 某ドラゴンの騎士の物語の言い方を借りれば、邪悪な念を跳ね除けるほどの強靭な精神力、ですかね。



■こうしてほしかったなぁという点

 キャラクター名などを変更できるがゆえに呼ばれないのはちょっと気になりましたねぇ。デフォルトの場合は呼んでほしかった。ここだけは違和感でした。



■やっぱライブアライバー

 リメイク版をクリアしても終わったって感じがせず、BGMを聞いたりしちゃいます。心の底からライブアライバーなんだと思います。HD-2Dリメイク、本当に良かった。今後も定期的にプレイするんじゃないかと思いますよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リメイク版ライブアライブ感想記 シマフジ英 @jijitsu_ha_kinari

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ