第37話「スキルを得る者たち、セイナとセツナは不思議な物を手にします」

 今日はたくさん遊んだと中学生の男子が帰ろうとしていた。


 だが小さいウサギみたいなものが突然襲い掛かってきた道端で。


 仕方ないので蹴り飛ばしたら死んでしまった。


 するとウサギがカードになってしまった。


 光の粒子となってウサギがカードになった。


 男子中学生はあまりにも不可思議な光景に驚いていたがなんか面白そうなのでカードは貰っておいた。


 カードには【スキル 超足強化】と書いてあった。これをどうしたらいいのかなと念じるとスキルカードを使いますかと? 頭の中で無機質な声が聞こえた。試しに使ってみるとスキル 超足強化を獲得しました。と頭の中で声が。


 その少年がサッカー部でエースとなって将来サッカー選手になることはまた別のお話だ。



 他にもサラリーマンが酔った勢いでスライムにゲロをかけて倒してしまった。


 するとスキルカードが出現した。それを拾うことなく家に帰ってしまったら女子高生がそれを拾うことになる。


【スキル 瞬眼】を会得してしまった。女子高生は不良の少女にパシリをさせられていたが瞬眼でその不良を倒してしまった。


 ついには不良の従える女王になる。


 女王となった彼女はついでに山でダンジョンを見つけた。


 黒い渦巻きが出ていたが彼女はもともと空手をしていたのでダンジョンの敵を倒すことができた。


 牧田量子(まきたりょうこ)は空手でモンスターを屠った。


 そして【スキル 極拳】、【スキル 威圧】を獲得した。量子は予想をはるかに超えるステータスの上昇を感じ取った。


 これなら女王になれるかも……


 そんな彼女がもっと強くなるのはもう少しだけ先の話。



 セイナちゃんは強くなりたかった。

 だから独りでダンジョンに潜った。


 だがセツナちゃんが後ろから追いかけてきた。


「独りは危険だよセイナさん」


「セツナちゃん……でもテンキのために強くなりたくて」


「私が教えるよ」


「セツナちゃんマジ天使だよーーー!!」


「よしよしよし」


 そうして二人は強くなる。


 どんどんどんどん強くなる。


 最強へのガールの道を歩みだした。


 ネコマツダンジョンでは鬼が出現する。


 セツナはダンジョンで拾った剣で敵を両断する。


 セイナちゃんも魔法と剣の二段攻撃で敵を凌駕する。


 最強への道すがら、二人は不思議な武器を見つける。


 蒼い宝玉が埋め込まれた剣。


 赤い宝玉が埋め籠めれた剣をダンジョンの隠し部屋から見つける。


 名をつけることに。


 蒼炎の宝剣と灼氷の宝剣。


 セツナは蒼炎の宝剣を。


 セイナは灼氷の宝剣を手にした。


 体にすんなりと入り込む剣だ。


 なお剣は伸縮自在だ。


 小さくすることもできる。


 不思議な剣だ。


 何か声のような声も聞こえる。


 精霊の加護を受けているかのような剣だ。


 それだけ不思議な剣を手にした二人だった。

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