「人民網日本語版」で鍛える
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
一つの中国も台湾問題も、民主主義も全体主義も、体育会系の私には関係ないというか、よくわかりません。
そんなことよりも、真に存在感のある人間・組織・・社会・国家だけを見ていれば、極楽浄土間違いなし ?
この二年間、台湾客家発行する「フォーカス台湾(台湾のニュースの日本語版)」と中国の「人民網日本語版」の二誌を中心に、さまざまなネット情報によって、この世のことを知ることができました。
しかし、「LED使い切るまで無い寿命」という領域に入ってきた私には、そろそろ棺おけに入ってから先(あの世)のことを考えなければなりません。
あの世での正しい生き方とは、宮本武蔵が「五輪書」で述べたように「人にだまされぬようにせよ」ということ。自分で嘘をつくのもよくないが、何よりも、(人や政府・マスコミの作り出す)偽物・虚像に踊らされるような人間では、正しく三途の川を渡れない。この世でだまされても(税)金を盗られるだけでしょうが、あの世では、そこで一巻の終わり。
自分の魂を正しい場所へ導くのは、イエス・キリストでも釈迦でもなく自分自身(の理性である)と考える私は、肉体的には毎日何らかの運動ができますが、定常・定量的に形而上的練磨・練成のできる環境が無いのが、悩みと言えば悩みでした。
つまり、日ごろ「世の中の出来事をバイアスをかけずに素直に見る」姿勢・習慣をつけておくべき場が必要である、ということ。
そんな折、フォーカス台湾みたいに、しつこくクッキーをオンにしろ、なんて嫌らしい要求もされず、
○ 金がかからず(購読料なし)、
○ 過去・何年前のデータでも無料でアーカイブされている(フォーカス台湾は初出から一ヶ月もすると有料記事になってしまう)、
そして何よりも(南米を除く)世界中どの有名どころのニュース・ソースよりも
○ リベラルでバランスの取れた、且つ、日本語で読めるということで、これからは
「人民網日本語版」中心で行こうと、決めました。
もちろん、中国人の・中国人による・中国人のための・中国語のニュース、それらのうち、ごく一部が日本語化された(ネット)新聞ではありますが、時事情報・世界情勢をタイムリーに知るという以上に、人間としてのあり方・社会という枠組み・世界観というものを自分の中で練成練磨していく上で、格好の教材・刺激になると思ったのです。
早い話が、こういう新聞を毎日読んでいれば「般若心経」を唱えるよりも、毎週日曜日に教会へ行かないでも、毎日5回の五体投地をせずとも、あの世で、行くべきところへ行ける(だけの理性を磨くことができる)、ということです。
「フォーカス台湾」では、あまりに作為的(作り物・何らかの不自然な意図を持った)・恣意的(台湾客家の勝手気ままな意向)な情報ばかりで、そういうものばかりに接していると、安物の韓国ドラマをまいにち見ているようで、作り物のこの世の中ではいいかもしれませんが、何もかもが完全に自然で・完璧に理に適った世界では、そういうものに慣らされた人間は発狂してしまう。
まぁ、これは私個人の宗教とでもいうようなものですから、何の科学的根拠もありません。
「お前のそういう考え方自体が、狂っている」なんて言われそうですが、近ごろ巷で評判の新興宗教とちがい、他人様にも信じてもらおうという気など、さらさらありません。俺だけが俺の中で「狂う」分には問題なかろう、というスタンスです。
どの新聞を読むか、なんていうのは、個人個人で好き勝手ですが、私が今まで提唱してきた「大学日本拳法で理性を鍛える」という考えの延長線上にある・私の今までの主張と整合性がある、ということを表明したいが故に、いまここで「人民網日本語版」という話をしているわけです。
「大学日本拳法とは理性を鍛える場」というのは、最近の私にとって、じじいの一念(宗教)みたいになってきていますが、もちろん、人を説得して賛同者を増やそうなんてことは考えていない、というより、意味が無い。
あくまでも、自分の考えを、ネットという空間によって広く世界に宣言することで、自分の自覚をよりいっそう深めようというのが私の考えです。別に記者会見で公言しなくても、本を出版せずとも、ネット上で発言(発表)すれば、現実に誰が見ようが見まいが、とにかく世界中の人間が見れる環境に今、自分がいるという緊張感・存在感を実感することができる。
ネットに投稿しても、見る人はゼロ。でも、とにかく自分は公言したんだという、実感がある。
数年前、日本のある老人ホームでの、正月の書初め(かきぞめ)作品が、ネットに投稿されていました。
○ 「世界征服」90代男性
○ 「まだ死ねない」80代女性
なんて、80~90代のお年寄りの作品が、可笑しくもあり、また、「さすがに昔の日本人は気骨があるなぁー」と感じ入りました。この爺さん婆さんたち、人に見てもらうなんて事は微塵も考えていない。80年・90年かけて自分の中に作り上げてきた境涯(全生涯をかけた信念)を自分で書き出して、それを自覚しているだけなのです。
因みに、こんなことは、韓国人や台湾客家には書けません。「三国人はバカになれない」からです。バカとは、本気で自分の存在(感)を生み出すことのできる形而上的力です。
これはまた、小中高生の日本拳法でもない、警察や自衛隊の日本拳法でもない。大学日本拳法ならではの世界なのです。
大学を卒業して40年が経ち、たまに大学日本拳法の(公式大会での)試合を見るくらいしか、大学日本拳法を心でやる機会はありませんでした。
しかし、今回、ようやく「人民網日本語版」という、真に存在感がある・真に戦う心を持つ精神によって書かれた(ネット)新聞を通して、再び大学日本拳法を毎日、(形而上的に)やれるような気がしてきました。
2022年7月30日
V.2.1
平栗雅人
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