第8話 まぁそうなるよね
僕の交流会デビューが決まった後、すぐにチェックの順番が回ってきた。
ステータスチェック用の神像の足に触れ神官さんが何やら呪文のようなものを唱えると、神像はやさしく青く光った。隣に置かれた水晶も順番に光り、文字や数字の書かれた紙が出てきた。神官さんが内容を確認すると、それを渡され面談席に行くよう促された。みんな出てきた数字を元に、アドバイスをもらえるらしい。
担当してくれたのは優しそうなお姉さんだった。
母が紙を渡しお姉さんが内容を確認すると、少し驚いた表情を見せ面談を開始した。
まず状態異常はないらしい。健康体だ。
次に体力と筋力。これは他の子より少し少ないらしい。平均的には3~4くらいポイントが振られているようだ。
器用さは平均的。
逆に知力と精神は平均より高いようだ。平均は1まで育つか育たないからしい。
そして問題の魔力。これにはお姉さんも考え込んでしまっていた。
当たり前だが、普通は鍛えてないものは成長しない。それはこの世界でも同じようで、魔力を育てるにはそれ相応の鍛錬が必要なのだそうだ。
魔力は大体の人が持っているので0ではないにしろ、もう少し年齢的な成長をしてから伸びるのが普通らしい。原因が分からないので様子を見ることになったようだ。
この地域は無料で10歳まで偶数年齢でステータスをチェックし、10歳になるとスキルチェックするそうだ。2歳のステータスチェックは重要なのでほとんどの人が来るらしいが、4、6、8は来ない人も結構いるらしい。
お姉さんは、経過を見たいのでなるべくすべてのチェックに来てほしいと伝えてきた。
また誘拐などが危ないので魔力が成長していることをあまり公言しないように注意された。
まぁ・・・そうなるよね。
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