　成長ポイントの運用は慎重に行うことにしよう。

　まずは貯蓄と自己投資。そして余裕の中から運用に回す。

　この鉄則を守り自分の成長が安定するまでバランスよく自動で振り分け、それでもあまった成長ポイントだけをちょっとづつ溜めることにした。

　赤ちゃんという事もあり、毎日結構な数の成長ポイントが入ってきて、ほぼ同じ分を消費している。必要な消費なのでしょうがない。

　むしろ端数でも毎日１０ずつでも溜まっていくことに喜びを感じていた。

　そんなこんなで１歳の誕生日を迎え、運用で３７８４ポイント、分配で７６が貯まっていた。眠りながら数えていたが、この世界も1年は３６５日のようだ。不思議。

　正直、思ったよりも貯まった。１日に１００ポイントが入り消費されるので、大体３６日分のポイントだ。

　この1年、ポイントの動きを観察していてわかったことがある。

　まず、値上がりと分配のタイミングである。

　これは１年に4回、年利を４等分した利率分上昇し、最後の上昇後に分配が支払われるようだ。上昇と分配の権利落ち日は前日までと、大変ありがたい仕様になっている。

　また運用開始も運用解除も、有効になるのに中２日経たないといけない仕様のようだ。証券会社かな？？

　次に、この世界の成長の仕様である。

　ステータスには体力、筋力、器用、知力、精神、魔力の６種ある事が分かった。

　これらはおそらくステータスの各セクターに、ある一定以上の成長ポイントが振り分けられることでベースが上がっていくシステムの様だ。

　例えば筋力セクター内の腕力、脚力、体幹、敏捷力、筋持久力に振られたポイントが５０００を超えると筋力が１上昇するといった感じだ。

　そして、もう一つ不思議な現象が起こっていた。

権利落ち日－この日付の前までに持っていれば配当や分配金がもらえるという日付。

（雑計算だったらごめんね）

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