「こどすき」あとがき (やっぱり感謝しかありません)

 挑戦的。


 これこそこの作品を自己評価する際の最大にして、最初のポイント。


 私はいわば贅沢なので、登場人物すべてにスポット当てたく、一人称の文章は苦手だったんです。


 それが今回、みなさんの真似をするかたちからでも一人称の物語に。

 そこからしてすでに挑戦的。


 さらに。


 弾けろ! 手加減するな!!


 ってくらいに、「やり過ぎるくらいでちょうどいい」と主人公、クローネをはっちゃけさせたのが最大の挑戦。


 肩の力を、自分史上最大に抜いて。


「ケンタとオサキ」をちらりとでも見てもらえれば分かると思いますが、私の悪いところはギッチギチに詰め込むところ。

 きちんと説明しないと怖くて怖くて仕方ないから。

 読者に私の意図が伝わらないのではと。

 余すところなく世界観もキャラクターも伝えないといけない、それがともすれば世界観の押し付け、説教臭さにつながるのに。


 しかし……


 皆さんの作品、私もおもしろい! と楽しめたものたちは決してそうではない。


 むしろ、ゆるゆる。


 想像の余地、空白、行間、たっぷり。

 自分で勝手にそこを埋めて楽しめる。


 それを目指して、それはある程度できたかな?


 レイティングなしとしたのもよかった。

 それでクローネにブレーキを掛けられましたから。


 ▼反省点


 それでもやっぱり、最後は……。


 最大の反省は計画性のなさ。


 思いつきで始め、細かいことはいらないと人真似だけで入った物語の冒頭。


 飽きたらやめる、詰まったら投げ出す。


 そんなくらい肩の力は抜きまくっていましたが、始まりとしてはそれで良くても、きちんと物語を完結させようとすると、それではいけない。

 いや、自分が納得できなかった。


 好評の声をいただいて、それに乗る形できちんと終わらせるよう構成をやり直し。

 いつの間にか2万字も越えれば、コンテストの応募基準も超えている。

 終わりから逆算して、プロローグと第1話を修正。


 そこまではよかったけれど、そこで悪い癖がむくむくと。


 クローネの過去、いったいどうしてあんな性格になった?


 仕方ないよねと、「性分」「生まれつき」にしてお気楽にとどめておけばよかったのに。


 一度考えついてしまうともう、それを出さないと気が済まなくなる。


 大事な最終盤で説教臭くなってしまいました。

 深刻にはならないようには気をつけましたが。


 長編、あるいは終わりを想定せず進めていれば、クローネの過去や苦労話ももっと分散して、物語を盛り上げられたでしょう。


 いやそれ以前に、回想は要らなかった?


 ▼修正点


 反省点多くても、そこはもうこの物語の性質と飲み込みます。

 そこは大きく変えません。


 それより、言葉自体。


 早々に「死」を除いたように、子供が口に出すのは良くないな、というのは。

「くそじじい」はさすがに……。


 クローネをきれいにしようとするのではなく、いくら「やり過ぎくらいでちょうどいい」とはいえ一線を引く必要はあるでしょう。レイティングをすべて外した全年齢向にしたのですから。

 眉をひそめるところなく、ただただ笑ってほしい。そのなかでちょっとだけクローネに共感してほしい。それがこの物語に込めた願いになっていますし。

 口が悪すぎるところは修正します。

 そこははっちゃけとは違いますしね。


 あとは全体整えます。

 特に最初のほうは。

 形が決まっていなかったところは。


 大きな修正、いやもう改修、そうなればまたお知らせします。


「近況」にも書いていた通りですが。


 ▼続編? 次回作?


 一応、「こどすき」先の展開ぼんやりとは考えています。


 交易始めたなら町へ、都市へ行くんだろうな、とか。

 クローネがこちらの世界へくることになったのもやっていいかな、とか。

 チート「選択肢」をもうちょっとライトに生かす展開、とか。

 新キャラ、とか。

 その前に、もっと子供たち一人一人にスポット当てたいな、とか。


 でもすべて、ネタかアイデアの域を出ない。


 作者も振り回されるクローネ、その手綱引くのも相当しんどい。

 そもそも彼女のテンションについていくため、こちらもハイにならないといけないのも。


 正直、疲れる。

 むちゃくちゃ楽しいんですけどね。


 終わったばかりでは「こどすき」の続編考えられないとも。

 やるならきっと「こどすき2」として新しい作品にしますが。


 それより、今は別の意味でワクワクしております。

 次の作品へ、「こどすき」の経験値をどう生かすか、生かせるか、と。


 しつこくても、何度でも言いますが、「こどすき」は「カクヨム」様に来て、みなさんにお会いし、刺激を受けなければ書こうとも、いや考え付きもしなかったもの。


 大いなる財産となりました。


 そして、次の作品へ。


 その期待感は誰より私が、強く弾けそうなほど。

 いろんな作品、それにぶつけたい!


 よろしければこれからもお付き合いくださいませ。


「歩」拝


 ◆2022.09.30 修正終了


 くどいか、やっぱり。

 くどくなってしまっているか、最初の勢いがなくなって。


 読んでくれた人に申し訳ないので、これ以上はやめておきます。


 次回、そう次回に!!

 成功も反省も生かしましょう。


 記念受験だ、コンテストは。




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