11.合同プロジェクト
朝峰らがいる会社とはじめて提携してみたいとの話が持ち上がった。
その2社間の重要なプロジェクト。
会社の提携先に美人さんが勤めているらしい。
担当で朝峰を指名したそうで、主任という形で皆に紹介された。
新プロジェクトが組まれたのは葉桜になったころ。
時刻は16時45分。予想外に話のまとまりがよく、スムーズに進んでいく。
「以上の策で商品完成後、販売。半年以内に成果を出せるようにします」
「会議は以上だ」
これで黒字にする予定なのだ。
麗華は資料を片付けながら、周りの同僚に探りを入れる。
「朝峰さんって恋愛関係どうなのかしら?」
「まさか、あんなガタイのいい奴に興味あるんですか?」
初老の男性に聞いてみる。
爽やかにほほえむ。
「彼って面白いと思うの」
これには麗華の会社チームから茶々が入る。
しかも当人の聞こえる範囲での発言だ。
「佐々木さんって変わってるっすね」
「かもしれませんね」
朝峰の会社の者たちは肩をたたいたり、頭を小突いて冷やかしたりしている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます