第30話 離宮にて。
イリアは図書館を離れ、外に出た。高い城壁に囲まれているなか、離宮(王族や貴族の遊興を目的に造られた半ば恒久的な施設)の方で、人の話し声が聞こえる。イリアは耳を澄ます。
その華美に着飾った女は、身籠っている女の近くにいる。
「『種』を使ったのは正解ね。産んで死ぬのはアンタ。女王としての地位を約束されるのが私。」
身籠っている女は苦しそうだ。その女は身籠っている女の腹を、笑いながら蹴飛ばす。身籠っている女は倒れる。男達は笑っている。
ほら、妊娠に失敗したとはいえ、王子様とセックス出来たんだから、私を死ぬまで崇めなさいよ。
・止める。
https://kakuyomu.jp/works/16817139557216518486/episodes/16817330663567338974
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