第15話 縞パンがチラリチラリと見えている。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴る。夏休み明けの今日は、午前中でおしまいだ。
普段の俺なら速攻で帰るところだけれど、今日に限ってはそうはいかない。
「今日は絶対、私とセックスして!」
クラスで一番の美少女の、
「……わたしもおっぱい揉まれ足りない……」
と、クラスで一番の巨乳の、
「あ、良いこと思いついた、折角だからみんなで楽しも! 4P!」
トドメにクラスで一番やらせてくれそうな、
なんというハーレム状態。サキュバスのチカラ恐るべし……。
「ダメだ! 今日は先約があるから! じゃあな!!」
「「ええー!」」
先約って……
なんなんだ? 本当になんなんだ?? めっちゃイライラする。
俺は、したり顔で席を立ち、教室を出ていく
すると
俺は、トイレを曲がった先の廊下で
「レヴィアたんの姿って、
「幻獣のサキュバスと魔神のわたしじゃ魔術の精度がちがうから!
ステルス迷彩の精度に、プレステ2とプレステ5くらいの差があるよー」
うん。とってもわかりやすい説明をありがとう。
……
…………
………………
どうした?
ちょっと、いや随分とトイレが長い。なんだなんだ? ひょっとしてウンコか?
「今は絶賛リリムと交尾中だよー」
レヴィアたんが右手で輪っかをつくり、左手でそのわっかをしゅぽしゅぽと前後させながら話をつづける。
「前も言ったことあると思うけど、サキュバスの魔力の源は人間の精子なんだよー。
なんてこった!
俺は、
なんとも悲しくなった。
そして、悲しみで軽くにじんだ景色の先に、トンでもないものが飛び込んできた。
渡り廊下を
あ、二人が笑った。それも、すっごく楽しそうに!
な!
その時、突然突風がふいた。
「ああ! 台本のプリントが!!」
台本? あ、なるほど、あの女子、演劇部の子か。
って納得してる場合じゃない。プリントは、風にあおられあっちこっちに飛びまくっている。俺は渡り廊下に飛び出すと、
数分ほどかかっただろうか。俺と
「センパイ! ありがとうございます!」
「助かったよ、
「そんな……たまたま目撃しただけだから」
こんなにまっすぐなお礼をされるとなんだか気恥ずかしい。
さすがに、
「じゃ、俺、用事あるんでこれで」
俺が急いでトイレに戻ろうとすると、
「あ、あの!!」
演劇部の女子に呼び止められた。
「アタシ、一年の
そ、その学園祭でちょい役だけど、アタシも劇に出演できるんです。
「え? う、うん。別に構わないケド」
「ホントですか! やったあ!!」
? なんだ? この子なんでこんなにテンション高いの?
「アタシ頑張りますね!
絶対、絶対、見に来てくださいね! 約束ですよ!!」
「うん。わかった。約束するよ」
そう答えると、
あ、この子すっごくカワイイかも……リスのような感じ?
「じゃあ、俺、用事あるから!!」
「
絶対見に来てくださいよ」
俺は、なんだかちょっと気ハズかしくなって、
「なるほどなるほど、
ロリッロリの内角低めが、
う、うるさいな!!
んな事より早くトイレに戻らないと。
「あ、
でもって、文芸部の部室に急いだほうがいいよー」
ゲッ!! マジかよ!!
俺は最悪の事態を想定した。でも、俺の考えていた最悪の展開の、はるかナナメ上の事態が起こっていた。
文芸部の部室は、三階の空き教室だ。そこには三人の先客がいた。
ひとりは、下着姿で涙目になっている
もうひとりは、下半身丸出しで、同じく涙目になっている
そして最後の一人は……。
「俺の女を寝取りやがって! ぶっ殺してやる!!」
包丁を持って逆上している、
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