どんどんすごくなる
仲仁へび(旧:離久)
第1話
みんながどんどんすごくなる。
みんな、とても頑張り屋さんばかりだから、修行するとどんどんすごくなる。
力がついて、頭が良くなって、魔法が使えるようになって、色んな事ができるようになる。
でも、ボクはぜんぜんすごくなれないや。
どんなにがんばっても、皆の様にはなれないや。
大丈夫、その笑顔に励まされてるんだ。
って言われても。
弱くてもいい、その無邪気さに救われているんだ。
って言われても。
ボクは、皆の背中を守ったり、皆の怪我をなおしたり、皆の前で戦ったりしたいのに。
いくらがんばっても、ちっともみんなのように、すごくはなれない。
剣も魔法も作戦もだめ。
なんでだろう。
どうしてだろう。
ひとの力って、あらかじめ決められているのかな。
ひとによって決められているのかな。
だとしたら、ボクの力はとても小さいままで。
ちょっとしか伸びないって決められているのかな。
それじゃ、がんばっても無駄かもしれない。
どうやってもすごくなれないなら、無駄かもしれない。
なら、皆がいうように。
笑顔で無邪気でいればいいのかな。
そうする事でしか皆の役に立てないのかな。
どんどんすごくなる 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます