第2.5話
第2.5話
「信じてくれましたよ。」
ベットから起き上がって頭に装着していたものを外す。わたしは協力者と話をする。
「やったね!25年前の雨季どうだった?」
雨季さんの友人である雪村さん。テンションがやけに高い人。
「なんだか自分に自信がなくて頼りなさそうでした。本当にママがあの人のこと好きになるんでしょうか?」
話をした内容からしてそういった印象だった。今の雨季さんからには考えられない性格。
雪村さんはわたしが外した後のゴーグルを片付けながら、ため息をついた。
「好きになるのはあんたのママが先よ。あいつら、結構純愛?だから?」
「なんではてながつくんですか。」
「あんたが過去に行ったことで純愛じゃなくなるかもしれないじゃない?いきなり体育館倉庫で2人きりになってムフフ。」
この人、またエロいこと考えてる。発想や発明力には感心するんだけど、こういうところはどうしても尊敬できない。
「マットの上である意味マット運動をしてもらって。」
「ゴホン」
咳払いをして雪村さんを妄想の世界から取り戻す。
「過去が変われば未来は変わる。あいつがずっとあんたのママを離さなければ、あんたのママ……咲夏は生きてるままよ。」
「そうですね。」
たまにこうやって真面目に言ってくれる。だから私はこの人を協力者として選んだ。ママの未来を変えるためにタイムスリップをし、25年前の雨季さんに会った。
「あ、雪村さん。タイムスリップの着地点、家の前でしたよ。」
「んー。次はあいつの家のクローゼットの中にしよう。」
「はい。」
わたしはママとの写真をそっと胸ポケットの上から触る。どうか
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