第45話 死にかけの、走馬灯状態
落ちてくる、飛行船。
あー、俺、死ぬな。
いや、こっちの世界の人は、ステータス補正のおかげで物理的にはやたらと強靭で、この程度の衝撃なら平気で耐えられるからな。
俺だけ、死ぬっぽいなコレ。
しかし、この世界の「運営」やってる神の使いが乗る飛行船が、こんなに脆いもんですかね。いくら呪いの武器とはいえ、一撃で撃沈は弱すぎでしょ。
まあ、呪いの武器シリーズはデメリットがひどすぎて、解呪・廃棄のためにケント寺院に集まってきた経緯を考えると、まあああいう呪いの武器で地対空攻撃を受ける事を想定していないってことなんだろう。
持ってるだけで魔物を呼び寄せ、使用すればサルに退化するアイテムとか、そんなもん誰が使うかって話ですよね。
ケント寺院の結界内に死蔵されてた如意棒なんかが使用されるなんて、誰も想定していない…って、如意棒もう一回使って飛行船ぶっ飛ばせばいいんじゃね?
頭上から墜落してくる巨大飛行物体を目にして死の危機を迎えた俺は、一秒にも満たない刹那の時間で走馬灯のように思考を巡らせ、「再攻撃」という結論に達し、即時、それは実行に移された。
「伸びろ、如意棒」
巨大化した棒が落下中の飛行物体に激突し、バラバラに砕きながら彼方へ弾き飛ばす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます