第41話 クソ魔女の自白調書③
カイ「ケント寺院を訪れる来訪者が、ある時期から急減しました。」
俺「急に?」
カイ「急に。数少なくなった来訪者も、死にかけギリギリの状態だったり。」
俺「その時期は、神の使者…そこのクソ魔女への献金や接待をやめた時期?」
カイ「…そもそも献金や接待はやってなかったんですよ。そこの神の使者…クソ魔女が要求し始めて、お断り申し上げたら…」
俺「来訪者が急減した、と。」
カイ「ハイ。」
俺「辿り着いた来訪者も、俺みたいに、死にかけだったと」
カイ「ハイ。」
俺「聞き取り調査の結果は?」
カイ「『粗雑な説明を一方的にされて、ステータスプレートを落とされた』と。…以前はきちんと街まで案内してくれてたんですけどね。不思議なことに、『主流派』の寺院のエリアでは今まで通りの案内が継続されてたそうで。」
俺「不思議ですね。どうなんです?当事者の…なんだっけ?そういや、名前聞いてないな」
クソ魔女「説明もマニュアル通りやってます!ステータスプレートも渡してます!何も悪くありません!」
俺「そういや、『あとで様子を見に来る』って言って、結局来なかったよな?」
クソ魔女「あれは位置情報が探知できなかったからで…」
カイ「数日後に様子を見に来るのはマニュアルにあるらしくて、ケント市周辺への来訪者のところにも一応来てるみたいです。本来はそこでアフターフォローをしてもらえるんですが、最近はホントに『来ただけ』みたいな状態で…。」
クソ魔女「違反じゃないから!ノルマはこなしてるから!」
カイ「非常に理不尽でしたので、神の使い様にお問い合わせさせていただいたのですが…それっきり、ケント寺院は無視されるようになってしまって…」
あー、もういいや、完全にギルティーだこれ。
あとは…単独犯なのか、組織犯なのか、ってとこだな。
俺「じゃあ、君のお仲間がいる『施設』に案内してもらおうか。」
クソ魔女「ヤメテ!」
俺「単独犯なら、大量殺人犯で、まあ…死刑?かな?知らんけど。神様や、お仲間に罪をなすりつけるなら…どうなんだろ。神様がそんなことしないでしょ普通。共犯者がいるなら、そいつら含めて全員死刑かな?どっちみち君は死刑だね。」
残念だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます