第22話 討伐部位「メタル」ってなんだよ!
剣士チーザー「いい演説だったな!でも…魔物討伐で喰ってるやつらからしてみれば、余計なコトすんなって感じだろうな!」
護衛してくれている犬人族のチーザー氏が、話しかけてくる。
ああ、魔物の討伐部位回収して稼いでる人もいるよな。
メタルっていう、あの。
ゴブリンだとツノの部分。
ドタマかち割って引っこ抜くと金属隗が取れて、それがメタルだって。
俺「ヤバいな、恨みを買ったかも?」
チーザー「まー、魔物全滅なんて、実際ムリだろうから、心配ないって。誰も実現できるなんて思っちゃいないよ。減らしてくれただけで街の人は大感謝だよ。」
俺「そうかな?石とかぶつけられないかな?」
ヒーラー女性・ハル「大丈夫!!魔物から取れたメタルは武器や防具やアーティファクト、ほかにも便利な道具の素材になるから、ガチで魔物全滅したら私も困る!でも、魔物根絶とか絶対無理だから!」
俺「ホント?消されたりしない?」
格闘家男性・ガンセキ「ワシは武器など不要だから恨まんぞ!魔物どもなど絶滅させても構わん!メタルなんぞ要らん!」
ガンセキ氏はかなり特殊なパターンですよね。
鍛え上げた肉体と自分の能力のみで戦うスタイル。
メタル使った武器防具は一切使わないっていう。
俺「っていうか、メタルって何なんですか?」
ホント、疑問だよ。
高値で取引されてるし、魔法みたいな効果を持っていたり。
俺「…人間の体内にもあるんですね、メタル。」
そう。俺を守るために亡くなった衛兵氏の遺品に、彼の骨と…これメタルだよね。人間の。衛兵氏の故郷へ帰すように上司犬氏から頼まれたけどさ。
俺「モンスターがいなくなったら、メタル奪うために、『人間狩り』が始まった…とか、イヤですよね…」
ヒーラー女性・ハル「大丈夫!!弱い人間のメタルは、価値ほとんど無いですから!」
ぇえぇ…
まあそうなんでしょうけどさ。
なんか、メタル養殖用の魔物とか飼育している魔物牧場とか存在するらしいし。
小人族ナビゲーター・アニキ「距離400、魔物潜伏!」
チーザー「よっしゃ!初仕事!」
護衛チームが出動する!
先生!お願いします!
俺、弱いんで・・
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