第23話 カモメの旋律

私の歌から生まれた音符を、カモメが咥えて飛んでいく。どこへ行くのか見ていると、麓の町のあの人の家。窓から顔を出し、音符を受け取る。私も風になり、翼を生やして飛んでいく。南風は私の心を知っている。愛しいあの人の所まで手を引いて連れて行ってくれる。二人で散歩。カモメは海へ帰っていく。

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