第22話 冬の世界

手のひらに寒さが染みる。鼻先に雪の匂い。一つ二つ降ってくる。ひらひらと舞う氷の結晶。顕微鏡で骨格を覗く。触れた瞬間の昇華と融解。冬の世界は美しい。奇跡の輝きダイヤモンドダスト。朝日が雪原を照らす。細い枝にも雪の層。つららは育ち、魚は氷の下に泳ぐ。青い空。雲はなし。一瞬限りの晴天。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る