第5話 今日も頑張って倒すじょおー!
「チビ!今日は俺も着いていくからな!!
無理せず頑張ろうな。」
「おおー!!がんばるじょおお!!」
夜が明けた次の日、少年は前の日に村長から
「チビの天恵はな?お肉を持ってくるよりも凄い物を持ってこれるんだぞ?
そのマフラーなんか売れば大人の猪が10頭は買えるんじゃないか??」
「売るじょおお!今すぐ売るじょおお!!」
「イヤ、そんな希少な物は売らずにチビが使おうぜ?
それか、明日は俺も一緒に森に行くからそれから考えようぜ?」
「売るじょおお!!お肉沢山だじょおおお!」
「………聞いてねえな。」
というやり取りがあった翌日、チビと村長は森へと探索に出掛けた。
「少し深いところまで行くか?」
「肉だじょおおお!!肉だじょおお!!」
「チビは肉しか頭にないのな?」
少年は昨日手に入れた
猪を倒して得た【希薄のマフラー】
リトルコボルトを倒して得た【スタン効果の靴】
そしてゴブリンを倒して得た【殺傷強化のナイフ】
その3つを装備して森の中へと探索する。
【希薄のマフラー】
装備してる存在の認識が薄くなるマフラー
【スタン効果の靴】
攻撃したときに自動でスタン(一瞬の硬直)を付与することが出来る。
【殺傷強化のナイフ】
このナイフを使用して攻撃するとダメージが上がる。
3つともレアなアイテムで村長はその事に気付いていた。しかし少年は便利な物が手に入った感覚でしかないのだ。
もしも生物を倒すだけでレアなアイテムを手に入れることが出来るのであればどうなるか。
村長は今後の少年のために少年が得た天恵をもっと詳しく調べようと決意したのだった。
「いたぞ。ゴブリンだ。」
森の中を闇雲に歩いてるとお目当てのモンスターに遭遇する。
そのモンスターは【殺傷強化のナイフ】に変わったゴブリン。
それも三体だ。
「流石に三体は大変だろうから2体は退場してもらおうかね?
ウインド。」
村長がそう言うと目の前には緑色に光る魔方陣が現れソコから風の刃がゴブリンを襲った。
「ぐぎょ!」
「がゃま!」
一撃で2体を瞬殺する村長。
それを見て少年は鼻息荒く興奮する。
「凄いじょおお!まほーだじょー!!!
シパッてシパッてなったじょー!!」
「ははは!そんなに喜んで貰えると嬉しいもんだな?
ほれ、次はチビの番だぞ?」
そう言って村長が背中を押して後押しをする。もう一体の生存してるゴブリンはいつの間にか持っていた武器がなくなっている。
村長ができる限り危なくないようにと魔法で飛ばしてたのだ。
「おおー!!頑張るじょおおー!!
肉だじょー!!」
肉の為に少年はゴブリンに立ち向かうのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます