第2話 肉が取れなくなったじょおおおお!!
【天恵】
100人に1人の割合で送られる神様からの贈り物。
様々な能力から1つを使用することが出来る。
そんな天恵を少年は得ることに成功した。
少年が天恵を得ていたと分かる為の条件は【生物を殺すこと】だった。
その為子供の猪を殺した少年は見事天恵に気づくことか出来たが
「にくううううう!肉がなくなったじょおおお!!」
子供猪から変化した上質な毛皮のマフラーを抱き締めながら号泣している。
村に帰れば子供の猪の肉よりも今手にしている毛皮の方が余程価値はある筈だが少年は食べ物が1番の高価な物だと思っていた。
それから少年は暫く泣いて目を腫らしたが涙を拭い歩きだした。
首には手に入れたマフラーを巻いている。
「ぅう………もっとお肉探すじょおお。」
鼻水と涙を拭いながらまた森の中をさ迷う少年。
しかしそう簡単にさっきのように運良く簡単に倒せそうな生物はいなかった。
「うぅ………ずぴっ………ぐす、ずず………
………あれはコボルトだじょお?」
………と思ったが運が良いようだ。少年よりも小さなモンスター【リトルコボルト】に遭遇した。
少年は【コボルト】と勘違いしてるがリトルコボルトは小型犬のマルチーズやトイプードルを二足歩行にしたようなモンスターである。
コボルトは柴犬や秋田犬のような風貌をしていて体つきも大きく大人でも負けてしまう場合もある。
一方リトルコボルトはひ弱な体つきをしていて子供でも負けるのが難しい程弱いモンスターだ。
まずリトルコボルトは攻撃をしてこない。危険だと思ったら戦うのではなく逃げるに比重を置いている。
負けるのは難しいがリトルコボルトは逃げるのが上手なので狩ることが難しいモンスターなのだ。
しかし少年は運が良くリトルコボルトは少年に気づいてない。
気づいてない理由は少年が猪を倒して手に入れた毛皮に【希薄】という気配が薄くなる【固有能力】が備わっていたからであった。
それを知らずに少年は
「今日はラッキーだじょー!」
とウキウキしてるが忍び足でリトルコボルトの背後から近くに落ちている大きめの石で殴り付ける。
元々ひ弱なリトルコボルトは絶命したが
「また肉がなくなったじょおおお!!」
【討伐生物のアイテム化】の天恵が発動しリトルコボルトは【靴】に変化したのであった。
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