ヘッドスライディング
わちお
第1話
「キャプテン!」
いつだろうか、この言葉を嫌いになったのは。
しかし残念なことにこの僕、オサムは野球部のキャプテンだった。呼ばれて振り返ってみるとそこにいたのは後輩のユウキだった。
人懐っこく素直で元気のいい眩しいやつだ。ユウキは僕にこう言った。
「キャプテン、もうアップ始めますか?」
それがどんなに簡単な決断だったとしても、それはチームを動かす決断になるのだ。
真夏の日光の熱が黒いスパイクに容赦なく刺さるのを感じながら僕は
「あぁ、もう始めるぞ」
と一言告げた。
もう一度言う。僕はキャプテンだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます