第2話
次の日は授業は無く、全校集会をして終わった。
「如月、帰ろうぜ!」
とゲームの主人公である橘が言ってきた。
断る理由も無いし、イケメンを眺めていたいから俺は「良いぜ!」と承諾した。
どうやら橘も一人暮らしらしい。まぁ知っていたけど。
「如月も一人暮らしなんだな!仲間だ。」
と言って笑う橘はめちゃくちゃ絵になる。俺はつい見惚れてしまう。
「如月、俺を見つめてどうしたんだよ?」
「わりぃ、ちょっとぼーっとしてたわ。」
「ふーん。」
その後は橘とファミレスにいき一緒に昼食を食べた。
「なぁ如月、連絡先交換しね?」
「やったー、イケメンの連絡先ゲットだぜ。」
「如月だってイケメンじゃん……。」
「なんか言ったか橘?」
「なんにも。」
とはしゃいでいた。そして昼食を食べたあとはゲーセンで遊んでから帰った。
家に着いて俺は早速橘にメールした。
『今日は楽しかったぜ!』
するとすぐに『俺も楽しかったぜ!来週の土曜日暇か?』
と返事が来た。
『暇だ。』
俺は来週の土曜日は特に用事がないため暇なのだ。
『じゃあ遊ぼうぜ!』
『良いぜ!楽しみにしてる!』
俺の楽しみが増えた瞬間だった。
そして約束の土曜日。
俺は楽しみすぎて早めに集合場所に来ていた。
(一応会ったばかりなのにこんなに楽しみなんて変だろうか…。でも好きなゲームの主人公と遊べるなんて他じゃ出来ない事だしな。転生させてくれた神様に感謝だな。)
と大興奮していた。
「如月、待たせたな!」
と橘が来た。私服もお洒落でカッコイイ。
「いや、俺も来たばかりだぜ。それで今日は何するんだ?」
「今日は青春しようぜ!」
と笑顔でよく分からない事を橘が言った。
(もしかしてあのイベントか。)
そう、一番最初のイベント、青春っぽい事をする。
ただそれだけだ。
「橘、面白そうだな!ひとまずスポーツで対決しようぜ!」
俺がそういうと近くの体育館でバスケ対決を行った。1on1だがめちゃくちゃ楽しかった。ちなみに俺の勝ち。
「やったね!橘に勝った!」
「クソう、負けた。」
バスケを2時間楽しんで俺達は移動した。
次はカラオケに行ったりと高校生が行きそうな場所に行きまくった。
そして俺達はお互い名前で呼び合うようになった。
そして最後はスーパー銭湯で汗を流すことにした。
「悠斗すげぇ筋肉だな。」
「そういう陽介だって腹筋ヤバいくらい割れてんじゃん!」
と悠斗が俺の腹筋を触ってきた。
「あっあっ」
俺は擽ったくて声が出てしまった。
「陽介何感じてるのさ!」
と悠斗に笑われた。恥ずかしい。そして体を洗い湯船に浸かりリラックスしていた。
(めちゃくちゃ楽しかった。幸せだ。)
そして俺達は併設されているお食事処で夕飯を食べて解散した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます