変わってるとは言われますけど
酔いどれムカデ
第1話
ぼくは七曲 正俊(ななまがり まさとし)。極めて普通のフリーターだ。
就職活動なんかをやっていたこともあったし、面接もそれなりに受けてきた。そこで特技を披露したり履歴書を見せる度になぜか落とされてきたのだ。まあ正直な話、フリーターでも金には困らないのだ。
だってお金が足りないなら複数のバイトを受ければいいじゃないか。「分け身の魔法」を使えば1日にいくつの場所でも働けるわけだし、「翻訳の魔法」を使えば他言語が必要な仕事もできる。「回復の魔法」も「増強の魔法」も肉体労働には総じて役に立つ。
今みたいに複数の友人に手料理を振る舞うときなんかも「魔法」はすごく役に立つ。
便利だと思うんだけどなぁ...なんでみんな使わないんだろう?
ーーーーーーーーーー
「なぁなぁ、またあいつやべえこと言ってるって…」
「あんた友達でしょ?その常識はおかしいって教えてあげなさいよ」
「いや俺も伝えたに決まってんだろ!でもあいつ信じねえんだもんよ。普通異世界召喚なんてあり得ねえって言ってもよぉ」
「まあ仕方ないところはあるよねぇ。そんなに言ってもぉ聞かないのはさぁ。ねぇ仕方ないよねぇ」
「小さい頃から頻繁に召喚されてたら価値観くらいいくらでも狂うしぃ、他の人はそうじゃないぃなんてぇ信じたくもぉない話だよねぇ」
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