水中遊泳  ~地下都市150階層朗読版~

説明;

登場人物1

:Aなまえ、性別は話し手の自由。日本人。

登場人物2

:B名前、性別は話し手の自由。日本人。

大まかな筋書き

27階層の貯水池を遊泳しに来た二人の話※150階層シリーズの1話水中に関連します。より入り込むためには読み込むことを推奨します。

説明2;

()=ナレーション、「」=セリフ、※=セリフの感情指定

以上を踏まえたうえでよろしくお願いします。


A、B「いってきまーす」

(ザブンと水の中へダイブし水深10メートルで潜水服の調整を行う)

A「ラジオチェック、あーあー」

B「あーあーあー聞こえてる?」

A「聞こえてる。問題なさそうだね、さて今日の目標はなんですか!」

B「何でもこの前アジアンフィッシュを見たダイバーがいるらしいのでその魚の発見が目標!」

A「おぉ~楽しみ」

(スキャナーと水中遊泳用小型モーターフィン、通称イルカルカを使用して水中を遊泳する。酸素タンクを背負っているがイルカルカはスムーズに水中を泳がせてくれた)

A「あそこのでかいのは?」

B「あれは…シベリアンシャチだな。あっちは……鮭の群れか。うーんみつからないなぁ 」

A「まぁこのビル群の中を縫って探すわけだからねぇ、さすがの大きさでも見つけるのも一苦労でしょ」

B「割と簡単に見れると思ったんだけどなぁ酸素は…残り50%か、一回浮上だね」

A「おっけーじゃあ船に信号送るよ」

(船は今自動操縦になっているので呼び戻すとAとBのビーコン反応を頼りに近づいてきてくれる。一度酸素を補給したAとBは再び水中へ潜っていった)

A「よっこいしょっと」

B「ふぅ、出だしとしては悪くないね」

A「スキャナー今確認したんだけどさ……」

B「なになに?」

(Aのスキャナーには大きな反応が近場にある”巨大魚接近警報”が表示されている。二人は急いで再突入の準備をした)

A「よし」

B「行きますか」

A「あーあー」

B「ラジオチェック、ワンツーワンツー」

A「おっけー。いこう」

(二人はダイブして徐々に深い方へ向かう。ビルの中を入りながら徐々に沈んでいく。警報の方向へ向かっていく。いつもは離れるが今回ばかりは狙っているのが巨大魚だから向かった方がいいのだビル群を抜けたその先には)

A「ねぇ、これが例の?」

B「あぁ、そうだと思う。初めて見るからアレだけど…まさかほんとにいるなんてね」

A「すごい…大きいね…アジアンフィッシュ」

B「これはいい経験だよ。そうだ、写真とっとこ」

A「ちょっと! 近づいたら危ないんじゃ……」

B「前情報じゃ温厚だって聞いてるし大丈夫だよ」

A「…あ、ほんとだ。なんかかわいいね、よく見ると」

B「みてみて、触れる。めっちゃ可愛くない?」

A「これがキメラじゃなければなぁ……」

B「かわいいのに残念だよね、ほんと生み出した人は何考えてるんだか」

(しばしアジアンフィッシュと触れ合ったのち、二人は水面に浮上し、船上で写真を確認し28階層へ降下する。27階層ではアジアンフィッシュの鳴き声だけが静かな水中に響いていた。)

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