声劇、セリフ台本集
小雨(こあめ、小飴)
二人の間
*説明・・・先輩のセリフ=先、後輩(かな)のセリフ=後、()内=情景や感情などを表すものまたは効果音の指示など
後「先輩、せんぱーい!聞いてます?」
先「あ、あぁごめんえっとなんだっけ」
後「もー…次の期末考査に向けて勉強教えて下しって言ったんですよ!わざわざ部活抜け出して相談に来てるのにひどくないですか⁉」
先「いやちゃんと部活出ろよ…」
後「そういうのじゃなくて……っあぁあもお!とにかく!勉強教えてほしいんです!」
先「教えるのはいいけどお前俺よりも順位高くなかったっけ?」
後「…先輩のそういうとこ嫌いです。学年首位の言葉とは思えないです」
先「悪かったって…で、なんだっけ?山田先生が授業で居眠りする話だっけ」
後「え、うちの顧問そんなことするんですか…じゃなくて!」
先「はいはい、どの教科をやる?生物とか?あ、世界史だな?」
後「中間考査の結果見せましたよね先輩、また私で遊んでますよね?」
先「そんなことないよー英語だっけ?苦手なの」
(後輩のセリフ中にチャイムが鳴る)
後「わかってるならボケないでくださいよ……とりあえず今回の範囲が知覚動詞ってところで先生が対策問題を作ったので一緒に解説つけて解くの手伝ってほしいんですけど……ってなんで固まってるんですか?」
先「……っスー、、いやぁなんだったっけなぁ知覚動詞ってって思ってさ」
後「え、嘘ですよね?去年1学期期末考査100点だってドヤ顔で見せてきたのは誰ですか!」
先「いやあ誰だろうなーそんな奴がいるのかぁ」
後「ちょっともうボケはいらないんですけど!!」
先「いや、ごめん、マジでわかんない」
後「えぇ……」
後「と、とりあえずやってたら思い出しますよたぶん!やりましょ!ね!」
先「お、おう…そうだな」
~40分後~
後「……先輩次の問題お願いします!」
先「いやちょっと休憩しようよ~疲れたっていうかさ~」
後「10分前に休憩したじゃないですか!それにまだ始めてから40分くらいなんですけど⁉」
先「かなと居ると早く疲れるんだよ~」
後「えっ…そ、そうなんですか?」
先「うんまぁ結構ぐいぐい来るからさ…そもそもここ3年の教室なのに突ってきて僕しかいないのを確認してからいきなり大声で『先輩いますか!』って言うしさ、のんびり生きてる僕には眩しいっていうか」
後「……休憩しましょうか」
先「え?やるんじゃなかったの?」
後「いえ、先輩が休憩したいっておっしゃっていたので、それに詰めすぎもよくないかなと…はい」
先「なんでそんなにかしこまってんの?」
後「いえ、何でもないです…ちょ、ちょっと自販機行ってきます!」
先「え?あ、うん……」(どうしたんだろ……?)
~3分後~
後「戻りました、ってあれ?先輩いない…」
後「(ため息)嫌われてるのかな…私」
先「ただいまぁ(扉が開く)あれ?なんで小さくなってるの?」
後「いえ!大丈夫です!あ、これ先輩の分です。」
先「お、レモンティーじゃーんありがとう!」
後「大丈夫ですよ~そういえばどこに行ってたんですか?」
先「いやちょっと用事を思い出してね…先生に呼ばれてたの思い出したからね」
後「そうなんですね(ジュースを飲む)はぁ…先輩は好きな人とかいなさそうですよね」
先「なんだよ急に、そういうかなはどうなんだよ。人に聞く前に自分からだろ」
後「なんでそういうところだけ真面目なんですか……まぁいますよ」
先「以外!どんな人なの?教えてよ」
後「先輩は女子ですか、とっても鈍感な人ですよ。本人の前で悪口行っちゃうようなくらいには鈍感です」
先「なんだそいつ最低だな!ゆるせねぇ」
後「……まぁそんな感じです。私は言いましたよ、先輩はど、どうなんですか」
先「ん?(レモンティー飲みながら)ん~……どうだとおもう?」
後「教えてくれないんですか⁉」
先「いやそうじゃなくてさ、どう思う?俺に好きな人がいると思う?」
後「っそうですね、いなさそうに見えますけど正直頼りないですし…先輩の気持ちが知りたいですね」
先「いるよ」
後「え⁉あの先輩に⁉」
先「そんなに驚く?そんなに頼れないかなぁ」
後「頼りないって自覚はあったんですね……驚きです」
先「酷くない?……まぁいいや好きな子はいるよ、後輩に」
後「後輩!?学年は⁉」
先「2年」
後「私と同じ学年……クラスはどこですか?」
先「いやBだけども?」
後「それは……」
先「そう、かなのクラスだね」
後「…先輩、だれですかゆえちゃんですか?それともみなみちゃんですか?……まさか男の子とか……⁉」
先「そんなわけないでしょうが、ちゃんと女の子が好きだよ」
後「じゃ、じゃあだれですか、誰なんですか!」
先「そうだねヒントあげようか、名前のイニシャルがKで始まる子」
後「K…K?それって」
(下校を促すチャイムが鳴る)
先「おっと、帰らなきゃだよ帰ろ」
後「ちょっと!まだ答えが、ちょっとー!」
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