隨ャ2⃣�定ゥア話 い譌つも縺ェ・蟶ク?

今日もいつもどうりの6時30分の朝を迎える…

はずだった。


いつもなら就寝して数秒で終わるはずの砂嵐の夢からどういうわけか抜け出せずにいた…。


目を開けても閉じてもザーザーという音付きの砂嵐が一面に広がっている場面しか見えない。

状況が全くわからない。

そんな異常事態に混乱した僕は、急に怖くなって闇雲に手や足をバタバタと動かしたがむなしくも空を切る。

「おーーい!」

と叫んでみても砂嵐の雑音に紛れてしまう。

それでも諦めきれずにそんなことをずっと繰り返した。




……………何分くらい経っただろう。

疲れた…。

結局この状況は打破できていないが、この砂嵐の景色と雑音に慣れてだんだんと落ち着きを取り戻していた。


ひとまず、今の今までなんの疑問も持たなかった自分の全身を撫で回す。

…よかった、どこも異常はないようだ。


…さて、ここからどうやって出ようか。

そもそもここはどこなんだ?

歩いてる感じはしない…、浮いてるのか…?

まず昨日はどうしたっけ?

いつも通り帰宅して、就寝…?

…いつも?

いつもってこんな感じだったっけ…?


…なんだろう、どこか違和感がある。

…いや、これを考えるのはここから出た後にしよう。

と言ってもさっきから状況は何も変わっていない。

なんの打開策が何も思い浮かばないまま、いたずらに時間だけが過ぎていった。


考えることにも疲れ果て、遂に脳が思考停止状態に突入しようとしたその時だった…。


砂嵐に混じって誰かの声が微かに聞こえてきた。

「ザー…ーきろ…ザー……エン…ザー…」


…………………?

…なんだ…耳をすますがよく聞き取れない。

…きろ…?

「お…ザー…が」


…おきろ?

「お…ザー…ろ、…ザー…んが…ザー」


…誰だ…?

……この声どこかで聞いたような…?


わからないがともかく光が見えた気がする。


僕もさっき叫んでいたときよりも、もっと大きな声で叫んでみた。


「誰かいるのかー!」

…ザー…………ザー………


…頼む!

「僕はここにいるぞーー!」

………ザー……………ザー……………ザー……


誰でもいいんだ…!

「返事してくれー!」

………ザー………ザー……………ザー……


返答はなし…か。

遂に最後の希望も断たれた…。


…もしかして一生このまま…?

…一生どころか死ぬことすら出来ないんじゃないか…?

同じ景色しか見えないストレスのせいか嫌な想像ばかりが脳内を駆け巡る。

…泣く気力すらもうない。


耳を澄ましても耳に入ってくるのは砂嵐のザーザーという音だけ…。

もしかしたら、さっき聞こえてたのは僕の幻聴だったのかもしれない…。


…ザー………………ザー……………………………………

………………………………………………………………………。


…あれほどうるさかった砂嵐の音すらも、とうとう聞こえなくなってしまった。


…………………………………………………………………………………………。

………………………………………………………………。


…もう何も聞こえない…

……何も感じ取れない…

自分の体も心もこの砂嵐の光景に呑まれてしまったような…圧倒的な「無」だ…。

……………………

…………………………………………………………………………………………………


…………………………………………………………………………………………………。

……………………………………………………………………………ピピッ……ピピッ


…何か聞こえる。

…また幻聴か…?


…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ…ピピッ……


…機械的なリズムが頭の方から聞こえてくる…。


…幻聴にしてはやけに長い。

…もしかして幻聴じゃない…?


そう思い目を開けた次の瞬間、突き刺さるぐらいの眩しい光が眼に差し込んできた。


………………………………………。

……………………………………………………………。






「…は?」

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