第10話 幼馴染はなんでもしてくれる。なんで……も
コンコン
「ん?」
自室でゴロゴロしているとドアをノックする音。
「はいどうぞー」
「ゆーくん失礼するね」
「えっ、ゆーちゃん!? どうやって入ってきたの?」
「そんなの……合鍵に決まってるよ♪」
合鍵を見せてくれる。幼馴染ヒロインだから合鍵ぐらい両親から渡されてるか。
「ゆーくん隣座っていいかな」
「う、うん」
ベッドに座る俺の隣にゆーちゃんが座る。わ、距離近い。数ミリ動かせばおっぱいに当たりそう。
「それでどうして俺のところに?」
「ゆーくんに会いたくなったからだよ。ダメ、かな?」
あ、うん……最高です!!
「ゆーくん私にして欲しいことある?」
「うえ?」
まさかの提案。もちろん甘えさせていただく。
「うーん、膝枕をして欲しいかな」
「いいよ。じゃあ私の膝に頭を預けて」
美少女に膝枕……これまた童貞の時にできなかった夢叶う……。
ぽふ。
「………」
柔らかい……。
目を開けるとさらにすごかった。
「どうしたのゆーくん?」
「あ、うんん。なんでもないよゆーちゃん」
目を開けている限り広がるのはゆーちゃんのおっぱい。膝枕をしてもらうという口実で見放題である。
「よしよし」
頭を撫で始めてくれた。
「あ、ゆーちゃん……」
頭がぽわーんとして思わず蕩けた声が自然と口から溢れる。
「ふふ。ゆーくん気持ちよさそう」
「ゆーちゃんが甘やかすのが上手だからだよ」
いやー、ほんと癒される。ベッドじゃなくて毎日ゆーちゃんの膝の上で寝たい。
「ゆーくん可愛い。こんな顔私しか見れないね」
「そうだな。ゆーちゃんしか見せれないな。俺に膝枕してくれる女の子はゆーちゃんしかいないよ」
「ふふっ、そっかぁ〜。ゆーくん膝枕以外にも私にして欲しいことまだある?」
「ああ」
美少女にやって欲しいことなんて数え切れないほどある。目の前に頼めばなんでもしてくれる美少女がいるのならヘタレを見せている場合じゃない。欲に従いどんどん頼む。
「ゆーちゃん。膝枕もう少ししてからまた別のこと頼んでいい?」
「もちろんだよ。ゆーくんの頼みならなんでも」
はぁぁ〜〜、最高の幼馴染ヒロイン過ぎる!!
今の俺はきっと幸せでだらしない笑みを浮かべているかもしれない。
「………ふふ」
「……ゆーちゃん?」
ふと、ゆーちゃんが俺の頭を撫でる手を止めたと思えば、両手で俺の頬を包み込むように触れて、
「ゆーくんは昔から私といつも一緒だよね」
「う、うん……」
ここはゆーちゃんに話を合わせよう。
「ゆーくんの隣にはいつも私がいる。だからゆーくんのしたいことは何でも叶える。私だけに依存して欲しい。だから……」
「……ん?」
「私以外の女の子なんていらないよね」
「………へ?」
胸の隙間から見えたゆーちゃんの瞳はなんだか暗く怪しい光を灯していた。
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