第5話
「マキナーッ!!!」
疲れ果てた僕。
連日連夜僕を襲う殺人級の仕事の数々。
それらを前に僕は日々窶れ……それでも僕は仕事を頑張り、とりあえずはひと段落ついたところでようやく僕はマキナと僕の部屋へと戻ってきた。
新しく就任した魔王としてやらなくてはいけなかった
「アルッ!!!」
部屋に置かれているツインベッドの端でうずくまり、のぼーっとしていたマキナが僕の姿を見て瞳を輝かせる。
「さみしかったぞォ!!!」
つい先ほどまでベッドにいたはずのマキナは僕の認識できない速度で僕の前にまで迫り、強く抱きしめてくる。
「うん。僕も寂しかったよ……で、でも、あの痛いから抱き着くのはやめてほしいな」
僕の体が悲鳴を上げている。マキナの腕に僕の体が締め付けれているせいで。
「えっ!?あ、ごめん……」
僕の言葉を聞いたマキナが慌て腕を離し、謝罪の言葉を口にする。
「うん。大丈夫だよ」
僕はマキナの言葉に対して、笑顔を向けてベッドのほうへと腰掛ける。
「ごめんね……ちょっとお仕事が忙しくて帰ってこれなかった……」
「もう二度と来てくれないのかと……」
「そんなことは絶対にないよ。僕は絶対にマキナと一緒にいるから」
「えへへ……それならよかった。うれしい」
僕の言葉を聞いたマキナが笑みを浮かべる。
「それで?魔道具のほうは作ってくれた?」
「うん!とりあえず渡された素材分は全部使ったよ」
「え?足りなかった?」
「うん」
「あ、ごめん……マキナの実力過小評価しすぎた。えー。どんなの作ったか見せてー」
「いいよー」
僕とマキナは久しぶりにだらだらと雑談に花をさかした。
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