第9話

オセロの件とアルフォート様との誓いの件から約1ヶ月がたった。


その間に学んだ事や出来事を簡単に整理する。


バースさんとルマンドさんのおかげでレベルが上がりスキルと魔法も少し覚える事ができた。今のステータスはこんな感じだ


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御手洗 談吾 20歳

種族 半人間 レベル9

HP 120 MP90 攻撃力60 防御力50

素早さ75 知力80

スキル

受け流し 槍術(中)

魔法

サンダーアロー(中) サンダーシールド(中)

パラライズ(中)

固有スキル 超早熟 神眼 状態異常完全無効

称号 神の寵愛を受けし物

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スキルや魔法には基本的に階級があり

下級・中級・上級・極み の順に上がるそうだ。

またスキルには階級がない物もあるらしいが

階級のあるなしのラインはよく分かっていないらしい。


魔法に関しては属性が多数あり人それぞれ適正があり適正がないと使う事は出来ないそうだ、また複数の属性を使う事も出来るがそれも適正次第らしく多くても3つ使えれば凄いとの事だ。

属性の種類は

炎・水・風・土・氷・雷・光・闇 の8属性

魔法は属性の他にも系統が別れており

攻撃魔法ならボール アロー など

防御魔法ならシールド ウォールなど

その他に麻痺や毒などの状態異常系の魔法があるそうだ。

また威力や階級を上げるのには知力が一定以上で更に何度も使用して熟練度を上げる事が必要になるようだ。


幸いオレは転生者として知力が高く、超早熟のおかげで経験が少なく済むのでスキルも魔法も中級に直ぐになれた。

ちなみにオレは雷属性に適正があり、武器は槍が得意らしい。


武器などの得手不得手は実際に使うとわかるらしく得意なら武器が軽く感じ、苦手なら重く感じるそうだ。

これも武器に対する適正らしいが魔法と違い

努力次第で適正のない武器でもスキルを身につける事が出来るらしい。


次にレベルとステータスについてだが、上がり方には個人差がありレベルが上がりやすい人やそうでない人、ステータスがちょっとしか伸びない人色々いるらしい。

後レベルが10上がる事にステータスにボーナスが着くらしく冒険者や騎士になる人はまずは10レベルに上げてボーナスを受ける事が最低条件らしい。

早い人だと大体15.6歳で10レベルになれるそうだ。


次に街の事だ今オレたちが居るのはアルフォート様が管理する領地で城がある街をビスケと言うそうだ。


ビスケはブルボン王国の東の端にあり森と山を挟んだ国境にあり有事の際に国王が来る事も考えられ城が建てられてたそうだ。

ブルベン王国の大きな街は『王都フラウワ』

西の辺境領オレオ様が管理する『ムクリー』

そして東の辺境領の『ビスケ』の3つらしい


ビスケは隣国との国境でムクリーは海に面しており海産物や塩の生産と港がある為貿易などが主な役割の街である。


神災前まではムクリーが商業で栄えた街で

ビスケは冒険者が多数おり魔物討伐やその素材の取引で栄えた街だったそうで

知のムクリー 武のビスケと呼ばれていたらしい、しかし平和な世の中になり王国内ではオレオ様とムクリーの街の力が増しており転生者も居ると言う事で国内での発言力も強いらしい。

アルフォート様とビスケの街は肩身の狭い思いをしているそうだ。


ただ今回オレが現れた事で何か変わるかもしれないとバースさんは言っていた。

既にアルフォート様は王都にオレが現れた事を知らせてあるらしく近い内に王都に呼び出されるだろうとも言っていた。


最近のアルフォート様はオレの存在を足掛かりに色々根回しをしているらしく忙しいそうで城を空ける日も多い。


またオレの会ったフィヤは創造神 ゴルドのお付の四天使の1人だったみたいでこの世界では知識を司る天使だそうだ。

転生者は四天使の誰かに必ず会った上で転生するらしい。

確かにフィヤは神様かって問いに否定も肯定もしてない感じではあったのでそれにも納得が出来た。


ちなみに出会う天使によってステータスに補正が掛かるらしい。

オレの知力が高いのは前世の関係かと思っていたが違ったようだ。

新たにわかった事はこれくらいだな。


ーアルフォート領 ビスケ城内 談吾の部屋ー


「さて知識の整理はこのくらいにして」

青いベルをならす。


「失礼致します。若様及びでしょうか?」

シルが直ぐに来てくれるのだか、


「シル……毎度言うがオレは若様ではない、確かにアルフォート様には家族の様に接して頂いているがそろそろ勘弁してくれ」

オレがため息まじりにそう伝える。


しかしシルは

「いえ!確かに違うかも知れませんがいつ変わるか分かりませんし城の使用人は皆、談吾様を若様と認識しておりますので今更訂正するのは難しいかと思います。」


シルを含め城の使用人全てが若様認識になっているのは正直困ってる。


確かにアルフォート様はオレを家族として接しくれるが実際になった訳ではない。

なので軽率な言動をすると迷惑になると思うのだが周りの人達は全然気にしてないのだ。


「まぁもうシルの好きにするといい。

でも城内だけだぞ!街ではあまり広める。

いいな!」一応クギは刺しておく。

街でも少しずつ話が広がっているようで最近の悩みになっている。


そもそも1番の元凶はルマンドさんだ。

オレを若様呼びしたのもルマンドさんが最初だし

普段のオレに対する態度もルマンドさんが露骨なので他の使用人や城に出入りする人によって街にも広がったのだ。


何でもルマンドさんはアルフォート様のご子息に仕えるのが夢らしいがアルフォート様のお子様は女の子らしいのだ。


そんな中でアルフォート様のオレへの接し方を観てこれはと思ったらしい。

まあこれもルマンドさんの行動を見た、バースさんが言っていた事で本人が言っていた訳ではないが当たっているとオレも思っている。


ちなみに今日はそのルマンドさんとの訓練の日だ。

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