古代フェニキアの高級品


 古代フェニキアでは、紫色の染料が非常に高価だった。

 その原料は、地中海のある海岸の貝。

 その貝はとても小さく、その分泌物もごく少量。それが原料だったので、王族しか買うことができなかった。

 一八五六年に合成染料が作られる以前は、布を染めるのは自然原料に限られていたのだ。

 いつの時代も、高級品というものは身を飾るものが最も高いものらしい。

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