学者泣かせのカモノハシ


 カモノハシは、発見当初、大いに科学者たちを悩ませた。

 カワウソの毛皮。

 ビーバーの尾。

 アヒルのくちばしと足。

 闘鶏のようなケヅメ。

 卵を産むが哺乳類で、母乳は乳からではなく腹の毛穴から出る。


 いったい、どのようにカモノハシを分類したものか、非常に悩んだそうだ。

 後の研究でわかったのだが、カモノハシは、爬虫類から哺乳類へと進化する際に、そのままの状態で進化が停止してしまったため、このようなややこしい状態となってしまったらしい。

 つまるところカモノハシは、シーラカンスなどと同じ、生きた化石なのである。

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