(二)-20

 それから、農地を処分するのであれば、近所の農家に売り渡すのも手だという。そうすれば、農地のまま手放すことができる。現金化は交渉次第だという。ただし、これも地方性の問題で、現金化できても大金にはならないので、ほとんど二束三文での譲渡となる可能性があるとのことだった。

 実家の近所の農家はほとんど高齢化してしまっていた。中には誰も住んでいない家と畑が荒れ放題のまま放置されていることもある。そもそも買い手がいるのか、という話でもある。


(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る